...「今日は山だ!」仙太は根株掘りの大きな唐鍬を肩にして逃げるように家を出た...
犬田卯 「競馬」
...『唐変木』『仮洋鬼(チャーヤンタイ)』そこでわたしは洋服を著ずに支那服に改めると...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...するりと唐紙を細目にあけ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「囁き」の色は唐棣(はねず)に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...公爵が唐突に妙な声を出したり...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...ちょっと一つの部屋(へや)から隣の部屋へ行く時にも必ず間の唐紙(からかみ)にぶつかり...
寺田寅彦 「子猫」
...唐人の七絶の句『紅葉青山水急流』を取つて題とした一篇...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...その東北二山の大なる者は唐人山と為す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...長い尻尾を立ててその先で唐紙を撫でるのが...
豊島与志雄 「水甕」
...私の母から与へられた唐桟の袷の上へ其古ぼけた羽織を着るのは不恰好で又憐れげであつた...
長塚節 「隣室の客」
...薄紅色(ときいろ)に深く唐草(からくさ)を散らした壁紙に...
夏目漱石 「虞美人草」
...唐櫃の中の八千両の小判を拝んだだけが役得みたいなものさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お向うの唐物屋の店先から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唐人髷を切られてからだった...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...其処(そこ)がすっかり唐黍畑(とうきびばたけ)になっているのを認めたりしながら...
堀辰雄 「楡の家」
...どうかすると唐桟(とうざん)か何かを着て前掛をしているのを見ることがあった...
森鴎外 「雁」
...奥羽は一般に稲を天竺(てんじく)または唐土(とうど)から...
柳田国男 「海上の道」
...このままでは高唐州へ帰りもならず...
吉川英治 「新・水滸伝」
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