...知事が衣冠束帯して赤地金襴の覆いかけたる唐櫃を奉侍して神社に詣でるとか...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...(書経註)しかれば此※(そり)といふもの唐土(もろこし)の上古よりありしぞかし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...唐土(もろこし)には此火を火井(くわせい)とて...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...折柄山のうへなる空に雲のむら/\とうかび居たれば比叡の嶺ゆ振放みれば近江のや田上山は雲に日かげる息吹の山をいや遙にみて天霧ふ息吹の山は蒼雲のそくへにあれどたゞにみつるかも極めてのどかなる湖のうへに舟のあまた泛びたるをみて近江の海八十の湊に泛く船の移りも行かず漕ぐとは思へど丹波の山々かくれて夕立の過ぎたるに辛崎のあたりくらくなりたれば鞍馬嶺ゆゆふだつ雨の過ぎしかばいまか降るらし滋賀の唐崎八月一日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...ところへ唐桟(とうざん)の羽織を着て鳥打帽を斜めに戴(いただ)いた男が来て...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...唐花屋の裏口から出て行く駕籠(かご)の後を追いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...唐土(もろこし)渡來の唐紙を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最も荒唐無稽なフアンタジイから誕生した...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...あの荒唐無稽ぶりは私は許せないと思います...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...『類函』に『伝異志』を引いて唐の天宝中河南氏(こうし)県仙鶴観毎年九月二日の夜道士一人天に登るといって戸を締む...
南方熊楠 「十二支考」
...さて西暦八五一年(唐宣宗大中五年)アラビヤ人筆...
南方熊楠 「十二支考」
...ところがそれはいちめん黒い唐草(からくさ)のような模様の中に...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...唐桟(とうざん)づくめの頬のこけた凄(すご)い顔の男に逢った...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...その(ほそおび)も西域唐草(せいいきからくさ)の凝(こ)ったもの...
吉川英治 「新・水滸伝」
...男の子ならば室(むろ)の津(つ)の唐船(からふね)へ売りわたし...
吉川英治 「親鸞」
...「唐桟(とうざん)を持っていたのに……その事は何も云わなかったが」若いおかみさんの曲がった横丁へ...
吉川英治 「春の雁」
...王維・李白等と親しかったのに見ても唐の文化を咀嚼(そしゃく)する能力は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...天平様式がまた唐の様式の内部において芸術的に最も純粋化せるものとして...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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