...のみならず彼の漢詩論も盛唐を貶(おと)して漢魏(かんぎ)を揚(あ)げたのは前人の説を破つてゐるにもせよ...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...白猪と並び称せられる唐岬(からかひ)の滝を見たかどうかは記憶にない...
安倍能成 「初旅の残像」
...ふと「唐人お吉」を唄う...
太宰治 「女生徒」
...唐戸で十銭の朝飯を詰め込み...
種田山頭火 「道中記」
...間の唐紙をしめた...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...唐の時の詩文の法則を書いたものであると云ふことを注意したのは...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...余の部屋は二階の一間で兩方から汚い唐紙で隔てられてある...
長塚節 「菜の花」
...裕佐は刀を持つて自分の方に進んで来る男を見ると唐突にその胸を蹴飛ばした...
長與善郎 「青銅の基督」
...歩くと唐臼(からうす)を踏むようなんですもの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蒲団包みやつづらや唐草模様の風呂敷包みであった...
本庄陸男 「石狩川」
...最も嫌ひな唐辛子を舐めさせられた時の顰め面をして...
牧野信一 「沼辺より」
...南唐の李後主青竜山に猟せし時...
南方熊楠 「十二支考」
...唐沢氏を警戒する心が同時に慶太郎へも向けられて...
矢田津世子 「女心拾遺」
...唐織銀文地(からおりぎんもんじ)に日月(じつげつ)を織りうかした具足羽織(ぐそくばおり)まで着てしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...劉唐(りゅうとう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いかにも唐突に似て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...唐の石仏やインドの銅像に見られないなにか微妙な特質が存しているように思われるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...唐招提寺の金堂などを見たときに...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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