...自分の血潮の唇形と比べて行く尼の手元を...
野村胡堂 「百唇の譜」
...大きさ形ち、ひだの具合、何処(どこ)に一つ違ったところがあろう?」「何?」押しやった帳面を取上げた千代之助は、一番目の唇形と、百番目の唇形とを比べて、痛手の外の打撃に真蒼になってしまいました...
野村胡堂 「百唇の譜」
...千代之助は唇形の蒐集(コレクション)に...
野村胡堂 「百唇の譜」
...鋸葉(のこぎりば)の四出(ししゆつ)した莖(くき)のさきに赤(あか)い唇形(しんけい)の花(はな)がむらがつてゐるみやましほがま...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...クチビルバナ科(唇形科)に属する新称カミメボウキ(神目箒の意)すなわち Ocimum sanctumL. そのもので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...夏に淡紅紫色の大形の唇形花を茎梢葉腋の短き聚繖梗にひらき...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...唇形科に属する Ocimum sanctum, L.(和名カミメボウキ)すなわち薫草...
牧野富太郎 「植物記」
...右のいわゆるホトケノザは唇形科に属して Lamium amplexicaule L. の学名を有しそこここに生えている普通の一雑草である...
牧野富太郎 「植物記」
...また今日世人が呼ぶ唇形科のホトケノザを試に煮て食って見たまえ...
牧野富太郎 「植物記」
...そしてこの正説があるに拘(かか)わらず更に唇形科の仏ノ座を春の七種の一ダとしてあるのを観ると...
牧野富太郎 「植物記」
...唇形科品の者をホトケノザという時はタビラコのホトケノザと混雑し...
牧野富太郎 「植物記」
...それゆえ右の唇形科品の者はこれをカスミグサと通称する様にしたらよいと思う...
牧野富太郎 「植物記」
...要するに春の七種として今世間一般にいっている唇形科のホトケノザを用うるは極めて非でこれは誤認の甚だしいものである...
牧野富太郎 「植物記」
便利!手書き漢字入力検索