...彼等は唱応的に歌を唄う...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...故に三下(さんさが)りの三味線で二上(にあが)りを唄うような調子はずれの文章は...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...(朗かに優しくあわれに唄う...
泉鏡花 「海神別荘」
...考えることよりも、唄うことよりも、だまってのそのそ実行したほうがほんとうらしく思えた...
太宰治 「猿面冠者」
...別れなければならない恋猫の声も別れか寒い星空の下で別れる・重荷おもくて唄うたふ・ひとりにはなりきれない空を見あげるあたゝかく店の鶯がもう啼いてよいお天気の山芋売かな畑は月夜の葉ぼたんに尿する稀也さんに...
種田山頭火 「行乞記」
...身の迅さは朝の日の上ぼらぬ前に何処かの市(まち)の塔の上に唄うべくあかつきの中から飛びのぼる鳥のようであった...
ロード・ダンセイニ Lord Dunsany 松村みね子訳 「人馬のにひ妻」
...唄う声と三味線とが家の内から聞えて来る...
長塚節 「太十と其犬」
...瞽女は泊めた家への謝儀として先ず一段を唄う...
長塚節 「太十と其犬」
...お蔦 (お君の唄を制そうとする)辰三郎 (お君の手を撫ぜつつ聞いている)お君 (唄う)盛り過ぎれば...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...時には即興で出まかせに唄うこともある...
久生十蘭 「キャラコさん」
...最後に一ト言いっておくが唄う唄うというが別にこの鶴そのものが唄うのではない...
久生十蘭 「魔都」
...「唄う鶴の噴水」などというのは初めから根もないことだったのである...
久生十蘭 「魔都」
...陽気な唄うたひを終つて帰りがけの娘たちが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...婆々前には米下りろ」と唄うて挽(ひ)くごとに...
南方熊楠 「十二支考」
...「赤旗の歌なんか唄う民主主義者も来るよ...
「小祝の一家」
...口三味線と唄う声が聞えて来た...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...所望(しょもう)じゃのう」「唄うは苦手...
吉川英治 「脚」
...後年の作「かんかん虫は唄う」のうちにある描写はその頃の印象に依る...
吉川英治 「年譜」
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