...銑太郎は、ふと手にした巻莨(まきたばこ)に心着いて、唄をやめた...
泉鏡花 「悪獣篇」
...小唄浄瑠璃(じょうるり)に心得のあるのが少くない...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...・枯枝の空ふかい夕月があつた凩の火の番の唄雨のお正月の小鳥がやつてきて啼く空腹かかへて落葉ふんでゆく・枯木ぱちぱち燃える燃える誰も来ない夜は遠く転轍の音も宵月に茶の花の白さはある・三日月さん庵をあづけます一月七日寒の雨...
種田山頭火 「其中日記」
...明日は入営の別宴の唄声がおそくまできこえた...
種田山頭火 「其中日記」
...お庭で間の山節を唄いなすったお玉さん」「左様でございます」「お見かけ申して...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の出鱈目(でたらめ)を日本語で唄い終っては...
中里介山 「大菩薩峠」
...かなし船唄ひたひたと...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...お政は水心がなかったのか」「小唄の師匠が泳ぎを知っているわけはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...袂で顔をおほうて雀の唄を...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...まねく尾花の朝帰り……と小唄をうたい出した...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...噴水の鶴が歌を唄い出したのである...
久生十蘭 「魔都」
...ひどく長ったらしいものを唄いだした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...昭和十四年六月六月一日(木曜)十時に「ロッパの子守唄」のラッシュ全部試写するといふので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「燕たち」はもう一度燕の唄を歌った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...勞働者(ろうどうしや)の鼻唄(はなうた)...
三島霜川 「虚弱」
...李一はまだこんなに美しい唄をきいたことがないので...
室生犀星 「不思議な魚」
...「あいつの端唄には泣かされるぜ」「どうして笑うんだ」と大きいほうの男が云った...
山本周五郎 「ひとでなし」
...「ヨタでも座頭唄でもない...
夢野久作 「近世快人伝」
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