...中音(ちゆうおん)に唄をうたひながら...
芥川龍之介 「一塊の土」
...地唄習うのもよろしおすけど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...または御しょもうの唄をおきゝに入れて御しんちゅうのうれいをやわらげ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...釣ろうよ信田の森の狐どんを釣ろうよと唄いながら...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...やがて一同はちびのティムが雪の中を旅して歩く迷児(まいご)のことを歌った歌を唄うのを聞いた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...年老(としと)った方の男一人は客車の屋根の片端に坐り込んで手風琴(てふうきん)を鳴らしながら呑気(のんき)そうな歌を唄う...
寺田寅彦 「鴉と唱歌」
...世に知られてる小唄(こうた)を歌った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...昔耳にしたことのある小唄(こうた)の二句とともに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...町を通る流行唄(はやりうた)なぞは一度聴けば直(す)ぐに記憶する位であった...
永井荷風 「すみだ川」
...子供は日に何度となく「もういくつ寐(ね)ると御正月」という唄(うた)をうたった...
夏目漱石 「道草」
...流行唄などを聽かせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...当分はお母さんの唄でないが...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...「止めて頂戴よ! そんな陰気な唄ツ...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...その唄が実に変っていたので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...よく唄はれるのは基督降誕の讚歌で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...おゝ ほろろんほろろん ほろほろん 春はほうけて草葺の――などといふ風な唄ばかりを口吟んでゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...長唄のお囃子を七人も雇いやがって...
正岡容 「圓朝花火」
...これが昨夜だったら三味や唄が聞かれたのでしたがね」とM―君が笑った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??