...軈てまた二哩許り辿つてゆくと...
石川啄木 「散文詩」
...風のない日だと約一哩も空高く上る...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...如何さま宛(さ)もありさうな事だ哩(わい)...
内田魯庵 「犬物語」
...SとSとの間が一哩(マイル)あるぢやないか...
薄田泣菫 「茶話」
...この渦巻の推定直径は約百二十哩(マイル)……深度は約二万六千八百メートル余ということになるのであります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...十哩の円を描いてその中にある厩という厩...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...つまり科学の力はまだ天上地下僅々五哩(マイル)の範囲にも達してはいない...
中里介山 「山道」
...そして一日は自動車で朝早くから百哩(マイル)もさきの自然林の中に出かけ...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...幅は拾六哩ないし六拾六哩にして...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...そういう淋しい海岸が百哩も二百哩もつづき...
久生十蘭 「手紙」
...どれくらゐ?」「五十哩...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...未だ一哩(マイル)の距離があつたが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何處の家なんだい?」「それが殆んど四哩(マイル)も向うの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...次ぎは独逸船 Frankfurt で百四十哩の彼方...
牧逸馬 「運命のSOS」
...御存知には違ひなからうがスカウツ・ペースといふのは一哩を十分強で駆るハイキングの術語である...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...或日ガスケル兄弟は商用で三十哩(マイル)計り離れた市へ出掛けていったが...
松本泰 「日蔭の街」
...年四十に及びて数哩(マイル)を隔てたる処に在る「鷹が宿」という由緒ある家柄に生れしアリナ(仮名)と呼べる若き女性を夫人として迎えけるが...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...アールフイルド氏の トルトイス同 テラビンヒヨゴ氏の イクブチラシヤ氏の チンギスニシムラ氏の アヅマスターライト氏の マース六頭は今日を晴れと、一哩半を競ひ、さしも広き芝生も数万の内外人に充され、英国軍艦バアフローア号乗組員が奏する勇壮なる楽隊と万雷の如き喝采の中に、勝は西村氏のアヅマに帰したり...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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