...雨夜(あまよ)の品定(しなさだめ)に現われた女らしい論理が...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...てんでに品定めをするのもあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...しかも鷹揚(おうよう)に食品定価の差等について説明する...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...と品定めもしつべき婦人...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...やかましい品定めを冷淡にあしらって...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日の講演の品定めという段取りになった...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...そしていろいろな反物を、畳の上に拡げて、品定めに、一時間も二時間も坐(すわ)り込んでいた...
中谷宇吉郎 「私の生まれた家」
...娘の品定めといふと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雨夜の品定めの如きも未だその全貌を尽しては居まい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...経俊 我らもあちらにおいて品定めでもいたそうか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...品定めして、この男は、こと我が身の安全に関する限り、他人を顧みない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...」そして彼女は主に母親を相手にして、芝居の噂、百貨店の品定め、父親が吾家(うち)の者に対して吝嗇で悲しいといふこと(彼女等は Golden touch の夢を信じてゐたらしい...
牧野信一 「小川の流れ」
...青木家の厩の前で切りにドリアンの品定めをしてゐるので...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...品定めの夜の話を思い出していた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いつか品定めに葎(むぐら)の門の中ということを人が言ったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...品定吾徒詩格罷...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...もう品定めをしてやがった」もと病院を改造したのだという天井のたかいホールは...
山川方夫 「その一年」
...帚木の雨夜の品定めのあとには...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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