...品のいい中年の奥さんになっていた...
太宰治 「黄金風景」
...そう思って見ると、いかにも柔和な、品のいい、名人らしい相をしている...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...品のいい、においのいい花だと思ってほしがっているくせに、いつでもそばの派手な花に引きつけられていた...
寺田寅彦 「球根」
...三十ぐらいのめがねをかけた品のいい細君が...
寺田寅彦 「どんぐり」
...」マニョンは悪党どもの間ではちょっと品のいい女だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それとまた富山から貰うて来たという養女名儀のお武家の娘――品のいい娘だったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...生れながらそなわった品のいい愛嬌(あいきょう)があって...
久生十蘭 「鈴木主水」
...ママは品のいいモオニングを着た式部官のようなひとを玄関から送りだしているところだった...
久生十蘭 「だいこん」
...前の家ほど庭はなかったが、町内は品のいい、しもた家(や)ばかりだったから、ずっと物静かだった...
堀辰雄 「幼年時代」
...品のいい人なのだろう!一座にいあわせる女たちのみか...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...品のいい顔だちで...
山本周五郎 「季節のない街」
...桜所は品のいい五十男...
山本周五郎 「へちまの木」
...それに連れて何ともいえない品のいい菊の花の芳香(におい)がスッキリと闇を透して...
夢野久作 「白菊」
...この辺では見かけない人品のいい侍が...
吉川英治 「江戸三国志」
...青い藺笠(いがさ)を被(かぶ)った人品のいい侍が...
吉川英治 「江戸三国志」
...人品のいい、肯(き)かない気性の老人に思われた...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...さっぱりした品のいい鼬先生...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...品のいい老爺であつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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