...品のある貴族がしきりに...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...彼女は一人の気品のある白髪の老紳士がその小路をこちらへ近づいて来るのに気がついた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...信一は例の品のある顔をにこりともさせず...
谷崎潤一郎 「少年」
...鄙(ひな)びた中にも品のある女でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...写真も古い『文芸倶楽部』に出ていたのは、何処やら野暮くさいが、二十三の春にうつした婚礼の丸髷のは、聡明で、しとやかで、柔らかみがあり、品のある顔と、しなやかな姿だった...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...貴方は私には感じが良くて気品のある...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...威儀正しい気品のある凛々しさがあふれ...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...江戸川乱歩氏の作品のある一面と実によく似たところをもっている...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...それを見て自分は初めて先生に「笈摺草紙」といふ作品のある事を知り...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...すぐれた字ではないが品のあるものであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どこか品のある顔は澄んで...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...美術品のある部屋に行つて彼女の立ちすがたの寫眞をとつた...
室生犀星 「巷の子」
...私は二人が美術品のある部屋に行つても立ち合はずに...
室生犀星 「巷の子」
...しかし何処(どこ)かに品のある美しい顔が目についた...
室生犀星 「幼年時代」
...何か心を淨めてくれる高雅な氣品のあるものが見たかつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...あいにくな人出だな」どこか気品のある侍です...
吉川英治 「江戸三国志」
...どこか気品のある老母と若い美婦人と幼な児たちが...
吉川英治 「三国志」
...美しい中にもどこかに気品のある容貌...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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