...図書館の位置が火災の原因になりやすい医科大学の薬品のあるところと接近してゐるのも宜敷(よろし)くない...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...十九ばかりの品のあるお嬢さんが...
泉鏡花 「薄紅梅」
...品のある優雅な町方の上流婦人が...
上村松園 「画道と女性」
...お鶴と品のある中年の(きれい)な女がいた...
田中貢太郎 「春心」
...長府は気品のある地である...
種田山頭火 「行乞記」
...淋しい気品のある美人が踊っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...なよなよとした夕顔のような淋しい美しさと気品のある芸を知っているだけに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鄙(ひな)びた中にも品のある女でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...覆面頭巾(ふくめんづきん)などといふ忍術使ひでなければ必要のない品のあるのを一と眼で見て取つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御家内(ごかない)も武家の出だから品のある女(ひと)だった...
長谷川時雨 「大門通り界隈一束」
...ここぞと言うとき気品のある高みに達したのだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...すなおな品のある人になってほしいわ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...晩年のケーテの作品のあるものには...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...そして総(すべ)て中流に育った子供等のあどけない品のある悪びれない無邪気さで...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...「ま……どうぞ……」と澄み通った気品のある声で会釈しながら...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...人間はかう云ふ氣品のあることを云ひたいのだ...
横光利一 「寢たらぬ日記」
...気品のある色白な目鼻立ちに...
吉川英治 「江戸三国志」
...どこか気品のある老母と若い美婦人と幼な児たちが...
吉川英治 「三国志」
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