...時に彼は咳をしては声を張り上げ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...家へ連れ戻さねばなりません」探偵は自分の迂闊(うかつ)を空咳(からぜき)に紛(まぎ)らせておいてから...
海野十三 「奇賊は支払う」
...彼れは初めて伊藤侯の謦咳に接すると同時に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...クンツは咳(せき)払いをしてから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私の家では私の許しを得ないで咳をすることはなりません...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...力の無い咳音が二つ三つ聞えた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...軽い咳をしながら舗道の闇の中へ紛れ込んでしまった...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...咳が出てしょうがない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「爐のそばに咳入り...
北條民雄 「頃日雑記」
...台所部屋の方から年よりらしい咳払いのするのが聞え出した...
堀辰雄 「楡の家」
...やがてハンケチで口をおさへて一つ咳(せき)をすると...
槇本楠郎 「原つぱの子供会」
...『エヘン!』と一つ咳拂(せきばら)ひして...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...この間に咳はむせ返って来てもからだを動かすことが出来ないのだ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...悠二郎はてれくさくなって頸(くび)を撫(な)でたりそら咳(ぜき)をしたりした...
山本周五郎 「桑の木物語」
...俊基は、眉に迫る晩秋の富士を仰いで、「はや、駿河路(するがじ)か」と、咳いた...
吉川英治 「私本太平記」
...みな咳声(しわぶき)にむせ返ってしまい「――火を消せ...
吉川英治 「私本太平記」
...しばし咳声(しわぶき)にむせびながら...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「エヘン」私はわざと横を向いて咳払いをすると...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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