...怪しい咳(しわぶき)の声がするや否や...
芥川龍之介 「邪宗門」
......
種田山頭火 「其中日記」
...咳枯(しやが)れてゐて...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...門人達は、膝一つ動かさず、咳一つせずに、聞いていた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...咳(がい)一咳と云った調子で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...咳(しはぶき)一つする者もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...カラ咳でもして居るがいい」「へェ?」「一とわたり湯へ入る順番が済んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして大きな咳払ひを発した...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...思はずエヘンと咳払ひを挙げてグラスを一気に干した...
牧野信一 「街角」
...小さな咳(せき)を一つして...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...マダマダ健坊はユデダコのようになって咳きます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「わたしこのごろ変な咳をしますの...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...彼は煙に咽(む)せて咳(せ)きこんだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...次の間でひくい咳(せき)ばらいをし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...くせのある静かな咳払いが聞えたと思うと...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...誰かエヘンと二度ほど咳(せき)ばらいしたと思うと...
吉川英治 「私本太平記」
...何の気配も咳(せき)の声(こえ)もしなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...癆咳(ろうがい)という病(やまい)の呪(のろ)い――いわゆる肺が悪かった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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