...歯車の咬み合ふ音とは...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...わたしゃお前に二つ三つ咬(か)みついてやらなければ気が済まない」これにはわたしも全くおどかされてしまったが...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...雉子を咬へて磚※(ついじ)をば...
巌谷小波 「こがね丸」
...第十六回鷲郎は黒衣が首級(くび)を咬ひ断離(ちぎ)り...
巌谷小波 「こがね丸」
...襟頭(えりがみ)咬(く)はへて引据ゆれば...
巌谷小波 「こがね丸」
...羽子板を咬(くわ)へ去る犬別荘へ十二月二十五日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...煙管を咬(くわ)えながら一ト勝負後見した...
徳田秋声 「足迹」
...お銀様は歯咬(はがみ)をして彼等を押し退けて避けようとすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...苦労を咬み殺した人達であることが分ります...
中原中也 「我邦感傷主義寸感」
...水蛭の咬み傷と見て見られぬこともない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...蝮蛇に咬まれなすったか」お節は首を振って...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...蝮の子は生まるると直ぐ歯もないくせに人を咬まんとす...
南方熊楠 「十二支考」
...咬(か)みしめて味の出るものをよろこんだにたいして...
柳田国男 「母の手毬歌」
...たちまち頭と肩に咬傷と裂傷を受けた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...歯をギリギリ咬み鳴らしたと思うと...
吉川英治 「三国志」
...女をすてて一度にわしの方へ咬(か)みついて来た...
吉川英治 「私本太平記」
...唇を咬(か)みふるわせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...金槌(かなづち)でたたいても開きそうもなく歯は歯を咬んでいるのだった...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索