...一 鹿野山二十咏大正二年の夏...
大町桂月 「鹿野山」
...かゝる句を咏み得るものあらむやと言はれ...
大町桂月 「牛經」
...歌の咏(よ)み口(くち)などが洒落てゐて...
薄田泣菫 「茶話」
...中学生みたいな甘い咏歎(えいたん)にひたっていることもあるのだし...
太宰治 「女の決闘」
...私の心を咏歎するように言った...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...丁度新傾向の俳人がその吟咏(ぎんえい)にまだ俳句という名称を棄(す)てずにいるのと同じようなものだ...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...後年(こうねん)四方赤良の一派狂歌の再興を企つるや元禄前後における先人の選集中永く狂歌の模範とすべき吟咏は大抵再選してこれを『万載集(まんざいしゅう)』『才蔵集(さいぞうしゅう)』等に載せたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...さればこの時既に狂詩と共に狂歌の吟咏ありしや明かなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...句にも咏(よ)まれる...
夏目漱石 「草枕」
...浪漫的な句は筆を執(と)って紙にでも咏懐(えいかい)の辞を書き下す時に限るように考えています...
夏目漱石 「創作家の態度」
...むしろ偶然の重複に咏嘆(えいたん)するような心持ちがいくぶんかあるので...
夏目漱石 「手紙」
...伏見の騒動の当時咏んで龍馬に見せたのが一ツあります...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...詩人蕪村の魂が咏嘆(えいたん)し...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...『万葉集』巻八に出て山上憶良(やまのうえのおくら)が咏んだもので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その吟咏(ぎんえい)は今も記憶せられている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...咏物の詩は起らないのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...ちょうどあの人を咏(えい)じたような...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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