...誰もそれを咎める者はない...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...劍持は氣が咎める樣子で囁くやうに私に語つた...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...急に足近くは我ながら気が咎める...
泉鏡花 「婦系図」
...」「あなたのところへ來たのですか?」お鈴さんが聽き咎める...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あんなにまで落着けないのは良心が咎めるからですよ! ああ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...良心が咎めるからだぞ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ロンドンの動物園にいたある大鴉などは人が寄って来ると“Who are you ?”と六(むつ)かしい声で咎めるので観客の人気者となったという話である...
寺田寅彦 「鴉と唱歌」
...誰も咎める人のないのみならず...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...咎めるように云って...
直木三十五 「南国太平記」
...一寸咎めるやうに鼻の上を顰めたきりで...
中島敦 「環礁」
...その声には悲しく咎める色がありました:「厚かましくも恩知らずな若人よ! かくも疾く御許を去らねばならぬのでしょうか? 御身は永遠の誓いを一度に破ることしかできぬのですか?」言い表せない程悲しく...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「羊飼いハイタ」
...(咎めると言ふよりはなだめる様に)新さん...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...咎めると、自分が備中界に入つたことが露顕するからである...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...それ位の事を咎めるやうでは...
森鴎外 「半日」
...わたしの無能を咎める点で限りなく大胆でまた執拗であると思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どこかで咎めるものがありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...咎める点はない」「おゆるし給わるか」「もちろん...
吉川英治 「三国志」
...咎めるのではない...
吉川英治 「私本太平記」
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