...誰もそれを咎める者はない...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...七日になりましても未だ御答弁がない」もの静かな口調でまずその不誠意を咎め...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...江戸つ子が更紗を二万円に売つてほく/\もので居るのは気が咎めてならない...
薄田泣菫 「茶話」
...良心が咎めるからだぞ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...悪いことを咎めるのが大切であると同時に善いことを勧めるのもなおさら肝要である...
寺田寅彦 「学位について」
...一部の華族は彼れを咎めて華族を侮辱したりと爲し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そのくせ俺やお久が冷淡にしてるのを別に咎めもせず...
豊島与志雄 「神棚」
...当方を御咎めになるらしい口振り...
直木三十五 「南国太平記」
...それを咎めだてすることをさえ為し得ず...
中里介山 「大菩薩峠」
...今更ながら長吉の乱暴に驚けども済みたる事なれば咎めだてするも詮(せん)なく...
樋口一葉 「たけくらべ」
...烟草すぱ/\長烟管に立膝の無作法さも咎める人のなきこそよけれ...
樋口一葉 「にごりえ」
...こっちにお咎めはないというても...
火野葦平 「花と龍」
...かくいう作者の脱線ぶりを咎めたり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...咎めるほどのことでも無かった...
本庄陸男 「石狩川」
...咎める者もなかつた...
正宗白鳥 「私も講演をした」
...(咎めると言ふよりはなだめる様に)新さん...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...それとなく咎める語調の厭がらせであつた...
室生犀星 「渚」
...咎めるように頭をふり立てた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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