...咎むる勿(な)!諸神賜へる恩寵は棄つべきならず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...よしや親しくて敬すべけれど咎むべし(よし君之を怒るとも) 115見よ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...240ヂオメーデース勇武の士、再び衆の前に曰ふ、『自ら伴を選ぶべく諸君子我に命ぜんか?さらば取るべしオヂュシュウス、聰明、神に似たる者、千辛萬苦迫る時彼の心と勇氣とは、優にぬきんづ、アテーネー神女は彼をいつくしむ、 245彼もし我と共ならば猛火をさへも逃れ得て、安らに歸り來るを得む、彼れ策謀にすぐれたり』耐忍強きオヂュシュウス、神に似る者答へ曰ふ、『チュウデーデーよ、あまりにも我を讚することなかれ、咎むるなかれ、いふ處、アルガイ族はすでに知る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...而して思ふアカイアの他の何人も咎むまじ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...是を以て氏の靜かなるは毫も咎むべきに非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...良心に咎むるところありません...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...頃日某処の高等女学校にて余の小説を朗読して生徒に聞かせたる教員ありしが校長父兄倶に之を知るも咎むるものなかりしという...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...斯(かく)の如き商品の贋造は固より奸商のなす処深く咎むるに足らずと雖これを購うものの心理に至っては軽々に看過すべきに非ざるなり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...それをかりて同時に現象世界の不合理不都合を許容しようとする心持をさへ咎むる勿れといふ一句で象徴したものと解せられないこともない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...其醜行を咎むるは嫉妬なりと信じて...
福沢諭吉 「女大学評論」
...元来を言えば婦人の遊楽決して咎む可らず...
福沢諭吉 「新女大学」
...今度の四ツ目屋事件もこれを知らなんだといふ事は固より一小事であつてさのみ咎むるに足らんやうであるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...咎む可き事では無いさ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...人若しその道聴途説(だうていとせつ)の陋(ろう)を咎むることなくば幸である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...適法でない・咎むべき・判断をさえ公にするであろうとも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さして咎むべき誹謗(ひぼう)ではなかったといえる...
山本周五郎 「新潮記」
...役人の無道を咎むる者無きを泰平の御代とばし思ひ居るか...
夢野久作 「白くれない」
...その平生の貧乏と勤労とに対して咎むべきで無い...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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