...広津和郎氏が時事紙上に意見を発表された...
有島武郎 「広津氏に答う」
...豊島与志雄、広津和郎、菊池寛、杉山平助の諸氏は多分最も意識的なリベラリストであるらしい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...されば守るにその人なき家の内何となく物淋しく先生独り令息俊郎(としお)和郎(かずお)の両君と静に小鳥を飼ひて娯(たのし)みとせられしさまいかにも文学者らしく見えて一際(ひときわ)われをして景仰(けいこう)の念を深からしめしなり...
永井荷風 「書かでもの記」
...広津和郎(ひろつかずお)の『死児を抱いて』と云う小さい本なぞ私は愕きをもって読んだものであった...
林芙美子 「私の先生」
...私は広津和郎と宇野君の顔を見に行ったので...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...中島健蔵氏の通俗小説と純文学の説論、阿部知二氏の純文学の普及化問題、深田久弥氏の純文学の拡大論、川端康成氏の文壇改革論、広津和郎氏、久米正雄氏、木村毅氏、上司小剣氏、大佛次郎氏、等の通俗小説の高級化説、岡田三郎氏の二元論、豊田三郎氏の俗化論、これらはすべて、私の見たところでは、純粋小説論であるが、それらの人々は、すべて実際的な見地に立って、それぞれの立場から、純粋小説を書くために起る共通した利益にならぬ苦痛を取り除く主張であると見えても、さし閊(つか)えはないのである...
「純粋小説論」
...泉の傍に立っていた兵部の宿禰の子の訶和郎(かわろ)が彼の方へ進んで来た...
横光利一 「日輪」
...訶和郎と香取は忍竹(しのぶ)を連ねた簀垣(すがき)の中に身を潜(ひそ)めて...
横光利一 「日輪」
...訶和郎は剣を抜いて飛び出ようとした...
横光利一 「日輪」
...訶和郎の腕を後へ引いた...
横光利一 「日輪」
...」馬は卑弥呼と訶和郎を乗せて瀬を渡った...
横光利一 「日輪」
...卑弥呼(ひみこ)はひとり訶和郎に添って身を横たえながら目覚めていた...
横光利一 「日輪」
...訶和郎の馬は跳ね上った...
横光利一 「日輪」
...跳ね上ろうとする訶和郎の胸の上へ投げつけられた...
横光利一 「日輪」
...倒れた芒の原の上から静にだんだんと訶和郎の周囲へ流れて来た...
横光利一 「日輪」
...彼女は入口に倒れている訶和郎(かわろ)を抱き上げるとそこから動こうともしなかった...
横光利一 「日輪」
...」使部は訶和郎の死体を背に負って引き返した...
横光利一 「日輪」
...鹿の毛皮から彼の方を眺めている訶和郎(かわろ)の死体の顔が眼についた...
横光利一 「日輪」
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