...就中(なかんずく)ゾラの作を愛読して『ムール和上の破戒』の如きは再三反読してその妙を嘖々(さくさく)していた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...唐招提寺には鑑眞和上に隨從して來た諸律僧の中の優れた彫刻家が...
高村光太郎 「唐招提寺木彫如來形像」
...唐招提寺の鑑真和上の坐像のやうな凝然とした静坐の像に対して此をじつと見てゐると...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...固有名詞の發音は、登場人名の表中には、ほゞ正音に近いのを掲出しておいたが、本文では、譯詞との調和上、二つには、從來呼び馴らされたを今遽かに改めるでもないと思つて、ローミオーをロミオ、ヂューリエットをヂュリエットとし、キャピューレットをカピューレットなぞとしておいた...
坪内逍遙 「ロミオとヂュリエット」
...和上の如き頭腦の鋭敏なる人が之に惚れ込みたるも無理ならず...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...此の一事は敬首和上の特見とし難し...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...和上は已に考訂を知りしなり...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...我国では畏くも淳和上皇が遺詔して...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...「そのお金は和上(をしやう)様に上げなくてはならないのでせうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...和上はついで又いへらく...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...あヽ云ふ若い美くしい和上(わじやう)さんの来(こ)られたのは危(あぶな)いもんだ...
與謝野寛 「蓬生」
...物堅(ものがた)い和上も若(わか)いので未(ま)だ法力(はふりき)の薄(うす)かつた故(せゐ)か...
與謝野寛 「蓬生」
...和上は勤王々々と云つて諸国の浪士に交際(つきあ)つて居(ゐ)る...
與謝野寛 「蓬生」
...「和上さま...
吉川英治 「三国志」
...寺中の和上(わじょう)たちにもお目にかからず罷(まか)りこえる...
吉川英治 「新書太閤記」
...「雲林院の和上(わじょう)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...和上(わじょう)っ!」武蔵はふいに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...これをお返し申して」「和上様は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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