...就中(なかんづく)僕を不快にしたのはマホガニイまがひの椅子やテエブルの少しもあたりの薔薇色の壁と調和を保つてゐないことだつた...
芥川龍之介 「歯車」
...かう云ふ先生にとつて、奥さんと岐阜提灯と、その提灯によつて代表される日本の文明とが、或調和を保つて、意識に上るのは決して不快な事ではない...
芥川龍之介 「手巾」
...一切が神の中に調和を保つてゐることを思つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...務めて平和を保つに似たり...
泉鏡花 「海城発電」
...務めて平和を保つに似たり...
泉鏡花 「海城発電」
...如何なる強大な国も単独では平和を保つことは出来ない...
大隈重信 「始業式訓示」
...日本が平和を保つの任に当らなければならぬ...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...これが最も将来の東洋平和を保つ上に有益なる手段である...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...東洋の平和を保つには充分である...
大隈重信 「平和事業の将来」
...一人を罰するに依って万人の平和を保つ事が出来るなれば...
大隈重信 「余が平和主義の立脚点」
...紅葉の美は確かにこの谷の調和を保つであらうと思ふ...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...全体の調和を保つためにその後つぶされてしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...船内の平和を保つ役目を引受けなければならないのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...両者の完全なる調和を保つ所に...
夏目漱石 「教育と文芸」
...従来列国の間に戦争を防止し平和を保つために相集まって議論を交え約束に調印しても...
新渡戸稲造 「国際聯盟とは如何なものか」
...婦人方は自分の皮膚の色や目の色や髪の毛の色などとその調和を保つに最も適した色合...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...文自体においてはなお調和を保つことが努められている...
森鴎外 「空車」
...平和と調和を保つことができるという考え方には...
矢部貞治 「政治学入門」
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