...從來如何ともす可からざる對照として儼存せしものは容易に融和する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...若し一般の朝鮮人が日本に対して持つ憎悪の念を緩和することが出来れば...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...イタリアの賛美に調和する‥‥ここに永遠の泉があり...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...琴瑟相和すとは、この夫婦の事なるべし...
大町桂月 「妙義山の五日」
...」「アメン」と三人の水夫が唱和する...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...それを遠い地平線を限る常緑樹林の代用として冬枯れの荒涼を緩和するほかはなかった...
寺田寅彦 「芝刈り」
...裏面には彼の復讐兵を向けるのを緩和するためであった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...歌川豊春北尾重政の浮絵に比すれば布局は著しく簡明となりしに反してその設色はやや複雑にしかも大(おおい)に調和する所あり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...何処となく滑稽な形をなし最初から日本の生活に適当し調和するように発明されたものである...
永井荷風 「銀座」
...陽球に入る電子は陰電氣を帶びているので陽球の一部は中和するのではないか...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...君と僕とが相和することが第一だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私が心配して双方を融和するために手紙を書いた時は...
夏目漱石 「こころ」
...これを日本の物語に書き下(おろ)さなかったのはこの趣向とわが国の風俗が調和すまいと思うたからである...
夏目漱石 「幻影の盾」
...竹と会稿とは共にきたなき処調和すべけれど...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...これは比較的早く飽和するにきまっているし住宅地とすれば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...其声和すれば即ち句々繚繞(れうぜう)して出づ...
山路愛山 「詩人論」
...舞台という四角い箱に百パーセントまで調和する扮装と所作でなければならぬ...
夢野久作 「能とは何か」
...いまのうちに玄徳と講和するの利を弁じ...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索