...吾々のいろんな事に対する難儀を緩和してくれるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...また山河の荒ぶる神どもを平け和して...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...国民固有の啓発説と、調和し得可き、一種の素朴なる剖判説に至りては、素より神話時代の国民の思想と、衝突せざる可く、此意義に於ての剖判説は、或は、日神奉送の神話の裏面に、存在せしやも、知る可からず...
高木敏雄 「比較神話学」
...流螢二三光を和して影水にあり...
長塚節 「草津行」
...頭がどうしても自分と調和してくれなかった...
夏目漱石 「行人」
...こんな気取った分け方はこの机と一向(いっこう)調和しないと思うが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...背景の美しい自然とよく調和していた...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...北魏的なものが飽和した時に現われたもので...
野間清六 「百済観音と夢殿観音と中宮寺弥勒」
...会員楽器に和して...
福田英子 「妾の半生涯」
...俺の体でロープの引きを緩和して...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...朗かな調子を澄んだ空と青い小山と白い川の流れとに和して歌ふ喜びの歌が...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...両者を合してやや調和したる者をものするは...
正岡子規 「俳諧大要」
...その婦人が勝れて美しいといふ方では無かつたけれど四圍と調和しない程粹(いき)なからだつきで...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...女へのあこがれの第一級の物に考へたそれとうまく融和して...
室生犀星 「はるあはれ」
...そんな温和しい不滅の景色はないな...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...それに和して、今まで彼と対峙(たいじ)して止どまっていた耶馬台の左翼の軍勢も、一時に鯨波(とき)の声を張り上げて彼の方へ押し寄せた...
横光利一 「日輪」
...だから、その恐れを除いては、彼らは黄土の大陸の上に、人智人力の及ぶかぎりな建設もしたり、またたちまち破壊し去ったり情痴と飽慾(ほうよく)をし尽したり、自解して腐敗を曝(さら)したり、戦ったり、和したり、歓楽に驕(おご)ったり、惨たる憂き目にただよったり――一律の秩序あるごとくまた、まったく無秩序な自由の野民の如く――実に古い歴史のながれの中に治乱興亡の人間生態図を描いてきているのであるが、そういう長い経験の下に、自然、根づよく恐れ信じられてきたものは、ただ――人間は運命の下にある...
吉川英治 「三国志」
...いまのうちに尊氏と和して...
吉川英治 「私本太平記」
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