...怎しても菊池君と調和しない樣な氣がするので...
石川啄木 「菊池君」
...是と和し彼と戦い...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...こうして温和しくその片附くのを待っているわけだ...
海野十三 「地獄の使者」
...また頸や嘴(くちばし)を動かす種々の筋肉がみな調和して働かなければならぬ...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...……京都の町の全體としても、大阪の方から來る物質的壓迫と東京の――わけてもジヤアナリズムから來る思想的文化が渦をまいて、調和しないで、消化されないでゐるやうです...
竹久夢二 「砂がき」
...落葉松の木蔭で山鶯の聲に和して高らかに讃美歌を歌ひ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...三分の神經質と七分の多血質とを調和したる相貌は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...不思議にしっくりと調和してる男でありました...
豊島与志雄 「碑文」
...巧に調和して行けるのは...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...ポナペ人を除いた凡てのカロリン群島人は――檳榔の實を石灰に和して常に噛み嗜むので...
中島敦 「環礁」
...よく岩石と調和して...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...よく調和していることや...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...簡素で明淨な部屋と調和し...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...体格の逞しい柔和な男も相手に和して時々笑ひを洩らすのであった...
原民喜 「椅子と電車」
...一種渾然と陽気さと慇懃(いんぎん)さとの調和したものが漲っていた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...「大和し思ほゆ」の旅情や...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...異樣な顏かたちと相調和して...
室生犀星 「めたん子傳」
...鋪道のよく光った鋲の上を貫き流れていくのに和し...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索