...咄嗟(とっさ)に間近く進み寄って...
芥川龍之介 「開化の良人」
...今ではその咄の大部分を忘れてしまったが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...四郎咄嗟につぶやいて曰く...
大町桂月 「近藤重藏の富士山」
...と思って咄嗟(とっさ)の間に酷(ひど)く心がまごついた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...二十九年には東京府へ咄嵯に鑛毒水が這入つて向島の農商務大臣殿の屋敷迄鑛毒水が這入つた...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...事の次第は咄嗟のこととてよく分らず...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...高いだけに品物はたしかなりと云ふ咄なり...
永井荷風 「古本評判記」
...咄嗟(とつさ)の間には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...咄嗟に飛びかえり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...他(た)の雑沓(ざっとう)に紛(まぎ)れて咄嗟(とっさ)の間にそれとなく言葉を交え...
福田英子 「妾の半生涯」
...途上に人と咄(はな)しながらふと仰向けば銀河の我首筋に落ちかかる処...
正岡子規 「俳諧大要」
...あたしは一しょにお咄しをするワ」とバタバタたべながらかけて行く...
三宅花圃 「藪の鶯」
...咄嗟(とっさ)に向うへ跳んだ曲者(くせもの)の影をみとめるなり...
吉川英治 「江戸三国志」
...咄嗟(とっさ)の防禦に狂奔(きょうほん)しているものに違いなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...辻咄(つじばなし)の徳西(とくさい)が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...(はてな?)咄嗟(とっさ)に...
吉川英治 「松のや露八」
...咄嗟に棒を持ち直している太郎付の家臣に向い...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お互いに触れまいとしていたものを、又八から急にいい出されて、咄嗟(とっさ)、その意志を測(はか)りかねたのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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