...咄嵯(とっさ)にその宝剣を目がけて一口の唾(つば)を吐きかけた...
芥川龍之介 「金将軍」
...のみならず咄嗟(とっさ)に思い出したのは今朝(けさ)滔々(とうとう)と粟野さんに売文の悲劇を弁(べん)じたことである...
芥川龍之介 「十円札」
...わたしはその咄嗟(とつさ)の間(あひだ)に...
芥川龍之介 「藪の中」
...路傍演説をして捕縛された咄はしたが...
内田魯庵 「最後の大杉」
...U氏の島田のワイフの咄というのが何とも計りかねてU氏の口の開くのを待ってると...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...「急ぎ撃てッ」武装隊長は咄嗟(とっさ)に射撃号令をかけた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...ではどうする?帆村は咄嗟(とっさ)に決心を定(き)めた...
海野十三 「流線間諜」
...小池君が?」博士は咄嗟(とっさ)にそれと察したのか...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...咄嗟(とっさ)の間(ま)に賊が彼女の急所を刺した為だとも考えることが出来た...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...咄嗟の間に人間を二人も殺し...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...咄嗟(とっさ)の間にも...
野村胡堂 「古城の真昼」
...八五郎は咄嗟(とつさ)の間に二人の若い女を觀察すると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...咄嗟に二人は抱きついて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「興亜のぞき眼鏡」上山雅輔作のモダン小咄を放送...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そのほか君の前に書画帖を置いて画を乞(こ)ふ者あれば君は直に筆を揮(ふる)ふて咄嗟(とっさ)画を成す...
正岡子規 「墨汁一滴」
...花咲爺の咄(はなし)は誰も知る通り...
南方熊楠 「十二支考」
...問…咄(とっ)! 然らば汝は神なるか...
夢野久作 「鼻の表現」
...」と矢代は咄嵯に答えて笑った...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??