例文・使い方一覧でみる「咄」の意味


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...雌の河童は嗟の間に床の上へ長老を投げ倒しました...   雌の河童は咄嗟の間に床の上へ長老を投げ倒しましたの読み方
芥川龍之介 「河童」

...わたくしは嗟(とっさ)に半開きの傘を斜めに左へ廻しました...   わたくしは咄嗟に半開きの傘を斜めに左へ廻しましたの読み方
芥川龍之介 「三右衛門の罪」

...のみならず嗟(とっさ)に思い出したのは今朝(けさ)滔々(とうとう)と粟野さんに売文の悲劇を弁(べん)じたことである...   のみならず咄嗟に思い出したのは今朝滔々と粟野さんに売文の悲劇を弁じたことであるの読み方
芥川龍之介 「十円札」

...」Sは嗟にふり返った...   」Sは咄嗟にふり返ったの読み方
芥川龍之介 「三つの窓」

...嗟(とっさ)に針を吐くあたわずして...   咄嗟に針を吐くあたわずしての読み方
泉鏡花 「婦系図」

...二葉亭はいつでも夕方から来ては十二時近くまで(はな)した...   二葉亭はいつでも夕方から来ては十二時近くまで咄したの読み方
内田魯庵 「二葉亭余談」

...どこか海底の小暗(こぐら)い軟泥(なんでい)に棲(す)んでいる棘皮(きょくひ)動物の精が不思議な身(み)の上(うえばなし)を訴えているという風に思われた...   どこか海底の小暗い軟泥に棲んでいる棘皮動物の精が不思議な身の上咄を訴えているという風に思われたの読み方
海野十三 「三人の双生児」

...嗟(とっさ)の場合まずそんな想像が浮ぶのでした...   咄嗟の場合まずそんな想像が浮ぶのでしたの読み方
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」

...気配をかんじて嗟に体をかわして...   気配をかんじて咄嗟に体をかわしての読み方
大鹿卓 「渡良瀬川」

...嗟ニ予ノ心ノ変化ヲ看テ取ッタラシイ...   咄嗟ニ予ノ心ノ変化ヲ看テ取ッタラシイの読み方
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」

...嗟(とっさ)の間(ま)にも利と不利とを判断する冷静があった...   咄嗟の間にも利と不利とを判断する冷静があったの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...嗟(とつさ)に剃刀を喉(のど)へ廻し...   咄嗟に剃刀を喉へ廻しの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...嗟(とつさ)の間に逃げ出す隙もありません...   咄嗟の間に逃げ出す隙もありませんの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...……本当の年は、いくつだ」「三十四でございます」「それなら、四十に近い」「いえ、三十のほうに近い」「ふふふ、小だの...   ……本当の年は、いくつだ」「三十四でございます」「それなら、四十に近い」「いえ、三十のほうに近い」「ふふふ、小咄だのの読み方
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」

...早くつまらぬ心配をした事をしてしまいたい...   早くつまらぬ心配をした事を咄してしまいたいの読み方
二葉亭四迷 「浮雲」

...「真個に失敬な人だよ」つまらぬ心配をした事を全然(すっぱり)(はな)して...   「真個に失敬な人だよ」つまらぬ心配をした事を全然咄しての読み方
二葉亭四迷 「浮雲」

...嗟(とっさ)に九鬼が非常に莨好きだったことを思い出しながら...   咄嗟に九鬼が非常に莨好きだったことを思い出しながらの読み方
堀辰雄 「聖家族」

...嗟に身を沈めて...   咄嗟に身を沈めての読み方
吉川英治 「江戸三国志」

「咄」の読みかた

「咄」の書き方・書き順

いろんなフォントで「咄」

「咄」の英語の意味

「咄なんとか」といえば?   「なんとか咄」の一覧  


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