...――左近はこう咄嗟(とっさ)に決心すると...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...寒月の咄に由ると...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...咄嗟の手段を考えている内に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ナオミは咄嗟(とっさ)に...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そう私は咄嗟の間に感じて...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...と彼は漠然と咄嗟に感じた...
豊島与志雄 「塩花」
...が咄嗟に答えが出なかった...
豊島与志雄 「反抗」
...咄嗟に彼は、蓬莱亭と反対の側の軒下の暗がりに佇んで、袂から煙草を探ってマッチをすった...
豊島与志雄 「反抗」
...彼は咄嗟に或る計画を思いついていた...
豊島与志雄 「反抗」
...オレニハイツモ咄(はな)シテ逃ゲタ...
中里介山 「大菩薩峠」
...咄嗟(とつさ)の間に見て取つたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...咄嗟の危急がわれらの主人公に勇気を与へた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...たとえば万治二年中川喜雲著『私可多咄(しかたはなし)』五に『棠陰比事』を引いて...
南方熊楠 「十二支考」
...舌がこわばって咄嗟には口がきけず...
矢田津世子 「父」
...……咄嗟の間に私の頭の中はぐるりと一廻転した...
夢野久作 「暗黒公使」
...咄嗟(とっさ)にかれは...
吉川英治 「江戸三国志」
...真の情けは最後まで新九郎の敵になってやる所にある」自斎は咄嗟の間に固く信じた...
吉川英治 「剣難女難」
...咄嗟に彼女がよろめいたため...
吉川英治 「剣難女難」
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