...命脈が途絶えた。...   
...彼女は私にとって命脈だ...   
...この機械の命脈は長い...   
...彼は組織の命脈となっている...   
...会社の命脈を握っている人物...   
...漸く消えなんとする通俗文芸の命脈を保っているに過ぎなくなった...   
直木三十五  「大衆文芸作法」 
...明治の革命起りて世態(せたい)人情忽(たちま)ち一変するや江戸の美術工芸にしてよく今日までその命脈を保てるもの実に芝居と踊三味線(おどりしゃみせん)とあるのみ...   
永井荷風  「江戸芸術論」 
...僅かに命脈を保っていたに過ぎなかった...   
中谷宇吉郎  「古代東洋への郷愁」 
...おもうに新疆の命脈は...   
日野強  「新疆所感」 
...我国文運の命脈甚(はなは)だ覚束(おぼつか)なしと思い...   
福澤諭吉  「蘭学事始再版之序」 
...真実は「命脈を断った」の所までゞあって...   
三好十郎  「俳優への手紙」 
...工藝はその命脈を断つであろう...   
柳宗悦  「工藝の道」 
...乾山と燦爛(さんらん)たる命脈が持続されたのも無理はない...   
柳宗悦  「工藝の道」 
...今は一部の人々によって辛くも命脈を保つ有様...   
山本笑月  「明治世相百話」 
...遠からず滅亡の運命に瀕しつつある能楽喜多流の命脈を僅かに残る一人の老師から受け継ぐべく精進した...   
夢野久作  「梅津只圓翁伝」 
...とにかくにも帝都に居る古代民族……「江戸ッ子」の命脈はとうの昔に上がってしまっている...   
夢野久作  「街頭から見た新東京の裏面」 
...やっとその命脈を保って来たらしいことが朧気(おぼろげ)ながら推測される...   
夢野久作  「街頭から見た新東京の裏面」 
...仲達が「山上の命脈」と見たものは...   
吉川英治  「三国志」 
...即座にわが足利家の命脈にもかかわること...   
吉川英治  「私本太平記」 
...千早の命脈をささえて来た唯一の源泉力であったのだ――という自負満々であったが...   
吉川英治  「私本太平記」 
...鎌倉さいごの命脈を支配している心臓部なのである...   
吉川英治  「私本太平記」 
...命脈の名残をピクリ...   
吉川英治  「鳴門秘帖」 
...国相府なお命脈あらば君公へ申しあげようもこれあるべきこと...   
吉田松陰  「吉田松陰より某へ」 
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