...命脈が途絶えた。...
...彼女は私にとって命脈だ...
...この機械の命脈は長い...
...彼は組織の命脈となっている...
...会社の命脈を握っている人物...
...自分が深刻(しんこく)な命脈にはづれて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼はすでに内閣の命脈が尽きたことを看取した結果であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...二十三年頃から最近自然派の勃興に至るまでその命脈は保たれてあつた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...おそらく今でも相当の命脈を保っているものと考えてさしつかえはないであろう...
寺田寅彦 「チューインガム」
...その命脈を縮めらるべきはずではない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...明治の革命起りて世態(せたい)人情忽(たちま)ち一変するや江戸の美術工芸にしてよく今日までその命脈を保てるもの実に芝居と踊三味線(おどりしゃみせん)とあるのみ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...今日の世にその命脈を保っている事を訝(いぶか)しく思うのみならず...
永井荷風 「日和下駄」
...おもうに新疆の命脈は...
日野強 「新疆所感」
...僅にその命脈を保ちしも...
正岡子規 「古池の句の弁」
...工藝はその命脈を断つであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...独り前代の命脈を伝えたのは...
柳宗悦 「工藝の道」
...今は一部の人々によって辛くも命脈を保つ有様...
山本笑月 「明治世相百話」
...やっとその命脈を保って来たらしいことが朧気(おぼろげ)ながら推測される...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...命脈をもつてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...即座にわが足利家の命脈にもかかわること...
吉川英治 「私本太平記」
...どっちつかずに命脈を支えているが...
吉川英治 「私本太平記」
...鎌倉さいごの命脈を支配している心臓部なのである...
吉川英治 「私本太平記」
...人道の命脈を完(まっと)うし...
吉川英治 「新書太閤記」
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