...命乞いここに私(わたくし)が神社(じんじゃ)に入(はい)ってから間(ま)もなく手(て)にかけた事件(じけん)がございますから...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...娘の命乞(いのちごい)をすれば可かった...
泉鏡花 「海神別荘」
...上人を始め一山の老僧共の命乞いに耳を貸さず...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...茲に再び是非なく我慢を折つて(to humble herself)命乞ひした...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...それとも照り焼きになるのが嫌いで命乞いに来たのだろうか」と...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...あなたの命乞ひなど...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...大事な女房を捧げて命乞いする...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...昔常盤御前が操を破りて清盛に事(つか)え娘を設けたは三子の命乞い故是非なしとして...
南方熊楠 「十二支考」
...親の命乞(いのちご)いをするのだと言っています」と...
森鴎外 「最後の一句」
...命乞(いのちごい)の仲裁なら決して聴くまいと決心していたが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...かよに命乞いをなさらなければならない筈だわ」つなは黙って壁のほうへ向き直った...
山本周五郎 「風流太平記」
...孫権はそんな事情まで語って徐盛(じょせい)に甥の命乞いをした...
吉川英治 「三国志」
...城兵七百の命乞いであったことはいうまでもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...もし、命乞いの儀を、保証していただけるなら、連れ参りまするが」「まあ待て...
吉川英治 「新書太閤記」
...命乞いに来た成政を...
吉川英治 「新書太閤記」
...命乞いを頼んでいます...
吉川英治 「随筆 新平家」
...一に池ノ禅尼の命乞いによると...
吉川英治 「随筆 新平家」
...彼はダリヨのために命乞いするものの言葉に耳を傾け...
和辻哲郎 「鎖国」
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