...金儲(もう)けしか眼中にないような資本家階級のために命を捨てるんではやりきれない...
高見順 「いやな感じ」
...いつでも命を捨てるつもりなのだ...
太宰治 「新ハムレット」
...皆これからお前の為めに命を捨てるのだ」こう云って...
谷崎潤一郎 「刺青」
...外来哲学思想に酩酊(めいてい)して世を騒がせ生命を捨てるものも少なくない...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...自分の命を捨てる代り...
直木三十五 「南国太平記」
...ここに自分の命を捨てるのだという思いが...
中井正一 「国会図書館のこのごろ」
...今夜はここへわたしと一緒に泊めてもらうんだよ」命を捨てるはずであった神前で...
中里介山 「大菩薩峠」
...平生(ふだん)隊中の者に謂(い)つて居たさうです……僕は阪本氏の為めなら何時でも一命を捨てるつてネ……果して龍馬が斬られて同志が新撰組へ復讎に行つた時...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...子供と一緒に自分の命を捨てる...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...命を捨てるのを見るにしのびない気がしました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...こうして祖国を暴君の手に委ねないために命を捨てることは名誉であり光栄である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...われわれが生命を捨てるだけで終りはしない...
山本周五郎 「菊屋敷」
...「命を捨てる覚悟だから今まで娶(めと)らないのか」という問いに対して...
山本周五郎 「菊屋敷」
...彼は身命を捨てるまえにおのれの名を捨てたのだ...
山本周五郎 「死處」
...ご自分の命を捨てるということがどういうものか...
山本周五郎 「新潮記」
...甲斐のためならいつでも命を捨てるつもりでいた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...昨日からこの新九郎に代ってお命を捨てるお心でござりましたか」「弟ッ……」重蔵は朱(あけ)の手を伸ばして彼の体を引き寄せた...
吉川英治 「剣難女難」
...生命を捨てるか」「問答無用っ」李は...
吉川英治 「三国志」
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