...岩見重太郎は今日もなほ僕の中に溌溂(はつらつ)と命を保つてゐる...
芥川龍之介 「僻見」
...併し余が肉體の生命を保つ限り...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...生命を保つに必要な物の品数が非常に多くなり...
丘浅次郎 「人類の将来」
...残っている濃縮された血液は同じ量の正常の血液にくらべて同じように生命を保つことができないからである...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...それでも今日一日の生命を保つには十分すぎるほど戴いた...
種田山頭火 「行乞記」
...生命を保つてゐたが...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...宮戸座(みやとざ)あたりに余命を保つ老優の技を見れば一挙一動よく糸に乗りをりて...
永井荷風 「江戸芸術論」
...肉体の生命を保つのに必要な物が思うように手に入るようになったら...
永井隆 「この子を残して」
...ワルターと対比して長い生命を保つレコードである(一一〇九三―八)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この歯朶も恐らく劫火のなかに生命を保つて来たものだらう...
原民喜 「火の踵」
...その寿命を保つの間仮令(たとい)幾年の星霜を歴(ふ)るも遂に花を出すことなくして止むもの少なからず...
牧野富太郎 「植物記」
...子供はその命を保つ望みはなく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...久しくその命を保つことは出来ない1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それが力になってしばらくはなお命を保つこともできるでしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...辛い苦しい思いをしながらなお命を保つのは自然の掟にも反することだ」という点で一致するのを見た...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その歳まで生命を保つことは容易ではあるまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうしたら寿命を保つかということはわかるものだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...生きた人々より遙かに長い命を保つものである...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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