...二人は一日の絶食を命じる...
石川欣一 「比島投降記」
...一杯ずつお茶を命じる様なこともあった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...なにを命じるかをいささかも顧慮せぬゆえに」彼もまた用心深くあらねばならぬ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...よく肥えた最上の肉を納入せよと鳥屋に命じるだけであって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...はじめて出発を命じるのであつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...ただ我慢することだけが家族の義務の命じるところなのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...加十はこういう際であるからしてなるたけ金目のかかった料理を四五品命じると...
久生十蘭 「魔都」
...あちらに待たせて置け」そう命じると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それをこれにというように源氏の命じるままに贈り物を作っているのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしがみずから描いた諸性質を裏切らないように命じる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何かこれに一時停止を命じる暗怪な自然力を渇望するのは道理であろう...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...「こいつを血祭にしろ」と命じるや否や...
吉川英治 「三国志」
...「鬼五郎、松葉をいぶせ」長年が、甥に命じる...
吉川英治 「私本太平記」
...そちに命じることがある...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこで捕手頭の雷横と朱同に命じるが」二名は列の中で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鏡の間のひかえにいる佐々介三郎は、いまに老公が呼ぶか、何か、命じるかと、じっと、それのみ待っていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...やはり弟に命じるべきだ...
吉川英治 「源頼朝」
...たとえば、婚礼の折詰でも提げて帰ると、その鯛一尾を、幾日間も茶だんすから出し入れして、焼き直しては一人で喰べ、あとの骨でも、味噌汁に入れろと、ぼくへ命じる、といった風であった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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