...われわれはこれに呼応して振動し...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...一マイル東にあるフリント池(ポンド)――その流入口や排出口によって起こされる変動を勘定に入れて――および中間にあるもっと小さいいくつかの池はウォールデンと呼応して...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...月形城も亦それに呼応して明瞭(めいりょう)に叛旗を飜(ひるがえ)し...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...たとえば大新聞がいっせいにある涜職事件(とくしょくじけん)を書き立てると全国の新聞がこれに呼応してたちまちにして日本全国がその涜職事件でいっぱいになったような感じをいだかせる...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...時の陸相荒木大将と呼応して大いに名を挙げた農村主義者のファシストとも見做していい後藤農相が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...妻とこつちとで相呼応して遣るのだ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...網の目のごとく呼応して...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...満洲の野に建国の夢のはかない歓声が揚っているのに呼応して...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...政府の挑発的な暴力革命の宣伝に呼応して『展望』の八月号に猪木氏の「暴力論」がでました...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...第一に拙藩有志において常野(じょうや)の間にことを挙ぐれば貴藩においても相呼応してことを挙げ幕軍をして前後両難に陥らせようとの約...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...郷兵の士気をはげましつつ側面へ出た味方と呼応して挟撃のかたちをとった...
吉川英治 「三国志」
...古市(ふるち)だけではなく、玉手、柏原、恵我(えが)、高安あたりの散所民もまた、呼応して、「川止めの関を解け」「稼業(かぎょう)ができぬ」「おれどもを、干(ひ)ぼしにする気か」「辻結びを解け」「放免どもを追ッ払え」と、彼らの結束力は、兵の行動を、随所で立ち往生のほかなきにいたらせた...
吉川英治 「私本太平記」
...もちろんこれに呼応して...
吉川英治 「私本太平記」
...また、それに呼応して、甲賀の山地から、先に信長のために敗亡を喫した佐々木六角(ろっかく)も起って、――織田の側面を突け...
吉川英治 「新書太閤記」
...光秀の乱に呼応して起った若狭(わかさ)の武田元明は...
吉川英治 「新書太閤記」
...呼応して出た形もある...
吉川英治 「親鸞」
...呼応して、兵を、東北の地と、南海で挙げることだ」「おれにそんな力はない...
吉川英治 「平の将門」
...東西から呼応して...
吉川英治 「日本名婦伝」
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