...わしはまたそれに呼応して国会へ質問書を出す...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...われわれはこれに呼応して振動し...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...一マイル東にあるフリント池(ポンド)――その流入口や排出口によって起こされる変動を勘定に入れて――および中間にあるもっと小さいいくつかの池はウォールデンと呼応して...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...月形城も亦それに呼応して明瞭(めいりょう)に叛旗を飜(ひるがえ)し...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...陸軍側弁護人達は海軍側弁護士団と呼応して...
戸坂潤 「社会時評」
...「一蔵、わしは、江戸の軽輩と、呼応して、ひたすら、倒幕の策につこう...
直木三十五 「南国太平記」
...そこで土蔵と本宅とが相呼応して燃え上ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...宏(ひろ)い空と呼応して吹雪きだしたのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...呼応して敵に変化のいとまなからしめる時は...
吉川英治 「三国志」
...輦輿を渡さじとする幕府方の兵に呼応して...
吉川英治 「私本太平記」
...今川と呼応してなだれこむにきまっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...――その政職は荒木村重と腹を合わせて、毛利家に通じ、御当家を裏切り、明らかに、伊丹と呼応して、中国で叛旗(はんき)をあげているのに――それらの者と一つ穴のむじなにひとしい官兵衛孝高(よしたか)を、大事な使者につかわすとは」と、秀吉の不明をあげる非難やら、また甚だしきは、秀吉もまた播州(ばんしゅう)の出先で、毛利家と何か暗中交渉をやっているのではないか、などという疑惑を口に出すものが絶無ではなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「――駿河口よりは、徳川家康の手勢、関東口からは北条氏政の兵、また、飛騨(ひだ)方面から金森飛騨守(ひだのかみ)、呼応して、いちどに甲州入りを目ざし、伊那(いな)口には、信長信忠の父子、ふた手にわかれて、はや乱入と聞えわたり、高き山に登ってみますると、東、西、南――いずれを眺めても、濛々(もうもう)たる薄煙(うすけむり)が、遥かに望まれておりまする」「……信長が! 家康が! そして北条氏政までが? ……」愕然(がくぜん)、勝頼は、腰をついたように叫んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...呼応して起たれよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...四国の諸豪と呼応して...
吉川英治 「新書太閤記」
...呼応して、兵を、東北の地と、南海で挙げることだ」「おれにそんな力はない...
吉川英治 「平の将門」
...東西から呼応して...
吉川英治 「日本名婦伝」
...信者たちと呼応してその地を占領する...
和辻哲郎 「鎖国」
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