...自由党の結党と呼応して...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...それに呼応して天空高くとび上る大水柱! あたりは闇黒と化し...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...わしはまたそれに呼応して国会へ質問書を出す...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一マイル東にあるフリント池(ポンド)――その流入口や排出口によって起こされる変動を勘定に入れて――および中間にあるもっと小さいいくつかの池はウォールデンと呼応して...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...これは九月に勃発(ぼっぱつ)した満州事変に呼応して計画されたものだった...
高見順 「いやな感じ」
...たとえば大新聞がいっせいにある涜職事件(とくしょくじけん)を書き立てると全国の新聞がこれに呼応してたちまちにして日本全国がその涜職事件でいっぱいになったような感じをいだかせる...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...陸軍側弁護人達は海軍側弁護士団と呼応して...
戸坂潤 「社会時評」
...西方からの晋軍の侵入と呼応して...
中島敦 「盈虚」
...網の目のごとく呼応して...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...姿は見えぬがあちこちの木蔭にいくたりもの人が隠れてゐる通りに呼応して来る鮮やかさに僕は土人のやうに胸を躍らせるのであつた...
牧野信一 「沼辺より」
...第一に拙藩有志において常野(じょうや)の間にことを挙ぐれば貴藩においても相呼応してことを挙げ幕軍をして前後両難に陥らせようとの約...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...内部から呼応して...
吉川英治 「新書太閤記」
...小谷の浅井勢と呼応して一挙に信長を屈伏させてみせると...
吉川英治 「新書太閤記」
...本願寺と呼応して直ちに...
吉川英治 「新書太閤記」
...――その政職は荒木村重と腹を合わせて、毛利家に通じ、御当家を裏切り、明らかに、伊丹と呼応して、中国で叛旗(はんき)をあげているのに――それらの者と一つ穴のむじなにひとしい官兵衛孝高(よしたか)を、大事な使者につかわすとは」と、秀吉の不明をあげる非難やら、また甚だしきは、秀吉もまた播州(ばんしゅう)の出先で、毛利家と何か暗中交渉をやっているのではないか、などという疑惑を口に出すものが絶無ではなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「――駿河口よりは、徳川家康の手勢、関東口からは北条氏政の兵、また、飛騨(ひだ)方面から金森飛騨守(ひだのかみ)、呼応して、いちどに甲州入りを目ざし、伊那(いな)口には、信長信忠の父子、ふた手にわかれて、はや乱入と聞えわたり、高き山に登ってみますると、東、西、南――いずれを眺めても、濛々(もうもう)たる薄煙(うすけむり)が、遥かに望まれておりまする」「……信長が! 家康が! そして北条氏政までが? ……」愕然(がくぜん)、勝頼は、腰をついたように叫んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...呼応してお味方へ攻勢を展開してくるおそれのあることです」「む...
吉川英治 「新書太閤記」
...西、長州と呼応して、すべての聯絡は、とれていた...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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