...訳もない事に不機嫌な御亭(ごてい)が呼ばわる...
泉鏡花 「歌行燈」
...受附の男が呼ばわると...
海野十三 「火星兵団」
...警察の御用だ」一人の刑事が呼ばわると...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...声は野に呼ばわる予言者の声のそれである...
豊島与志雄 「野に声なし」
...かすかな呼ばわる声が井戸から聞こえたそうである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今日こそお前の腸を舌鼓打って賞翫しょう」と大いに呼ばわる...
南方熊楠 「十二支考」
...待ってくれい」呼ばわる声が近づいてくる...
吉川英治 「三国志」
...「徳はなきか」と一声(せい)敵陣へ向って、彼が呼ばわると、はるかに、月を望んで谷底から吼える虎のように、「おうっ」という答えが聞え、それを機(しお)に、わあっという喊声(かんせい)、そして陣鼓戦鉦(じんこせんしょう)など、一時に喧しく、鳴り騒いだ...
吉川英治 「三国志」
...呼ばわる声がした...
吉川英治 「三国志」
...こう呼ばわるように演舌すると...
吉川英治 「新書太閤記」
...信長が自身で襲(よ)せたと」和田山の守将山中山城守は望楼から呼ばわる物見に大声で答えるなり...
吉川英治 「新書太閤記」
...――木下殿はッ? ――」夕闇の中で呼ばわる者がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...とある秀吉の文字通りな急行軍のために、途中で落伍したものが、ひきも切らず、続々と、まず門前に来て、「何の某(なにがし)、ただ今、着陣」と、呼ばわると、これに立っている蜂須賀、森の二将が、どの辺に屯(たむろ)して命令を待てとか、また、誰の部隊が彼処(かしこ)におるから、その手について休めとか、いちいち指さして、それらの軍隊に所属と位置を与えていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...呼ばわるともなく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これへ出て来い」李応が呼ばわると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おいどんと呼ばわるどじょう髭(ひげ)もあるし...
吉川英治 「松のや露八」
...船から呼ばわる声と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...てんでに呼ばわるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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