...お前呼ばわりをされる兄哥(あにい)でないぞよ...
泉鏡花 「浮舟」
...無節操呼ばわりをする...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...わが国の王冠はスペイン王インファンタに売り渡されたぞと呼ばわり続けた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...菜籠(なかご)を担って晨朝(あした)に銭六、七百を携え、蔓菁(かぶら)、大根、蓮根(れんこん)、芋を買い、我(わが)力の限り肩の痛むも屑(もののかず)ともせず、脚に信(まか)せて巷(ちまた)を声ふり立て、かぶらめせ、大根はいかに、蓮も候、芋やいも、と呼ばわりて、日の足もはや西に傾く頃家に還るを見れば、菜籠(なかご)に一摘(ひとつみ)ばかり残れるは明朝の晨炊(あさめし)の儲(もうけ)なるべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...かくて道徳振りと倫理呼ばわりによって...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...又その対立物として公式呼ばわり的文学論が発生したり...
戸坂潤 「読書法」
...日常性を俗物呼ばわりしたくて仕方のないこの常識論は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...公式主義呼ばわりは...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...公式主義呼ばわり主義者は併し...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...あべこべに啖呵(たんか)を切っておびんずる呼ばわりするのは奇怪な奴...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初は兵作にしてからが「奥様」呼ばわりであったのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...御武家を野郎呼ばわりする奴があるものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人のことを狼藉呼ばわりをして...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...呼ばわり捜していた...
吉川英治 「上杉謙信」
...万太郎と金吾へ曲者呼ばわりをしながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...呼ばわり呼ばわり追いかけてくる張飛にうしろを見せていた...
吉川英治 「三国志」
...支度はよいかッ」そこから大声で家中の者へ呼ばわりながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...口々でこう呼ばわりながら...
吉川英治 「源頼朝」
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