...その揚句のはてに呶鳴ったり打つ蹴るの激しい喧嘩をやっている者もある...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...何か呶鳴(どな)りたいらしいんだが...
海野十三 「電気看板の神経」
...『へい! ぎみあかあど!』私が呶鳴(どな)る...
谷譲次 「踊る地平線」
...「僕の部屋に這入った奴はどいつだ?」彼は呶鳴りました...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...恁(か)うしてがみ/\いふ聲(こゑ)が錯雜(こぐらか)つた時(とき)「博勞(ばくらう)さん一つやつゝけつかな」兼(かね)博勞(ばくらう)は一聲(こゑ)殊(こと)に大(おほ)きく呶鳴(どな)つたと思(おも)つたら茶碗(ちやわん)の酒(さけ)を一口(くち)にぐつと干(ほ)して兩手(りやうて)に茶碗(ちやわん)を伏(ふ)せて...
長塚節 「土」
...おい、こら、小僧つ!」と、この時、哥薩克風の長上衣を著た少年が羽根蒲団と羽根枕とを運んで来たのに対つて、呶鳴つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...あなたが此處で呶鳴つたりすると扉の中の女も惘れ返つて了ふ...
室生犀星 「はるあはれ」
...そう考える方が本当だ」「ばかにするねえッ」噛みつくように呶鳴った伊兵衛...
吉川英治 「江戸三国志」
...「おウいッ、ここは何処だ」藤吉郎は、息をついて、われに回(かえ)ると、誰へともなく、辺りへ呶鳴った...
吉川英治 「新書太閤記」
...溝の底から呶鳴(どな)った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...こうすばらしい豪壮をこめて呶鳴った...
吉川英治 「親鸞」
...呶鳴ってやろうか...
吉川英治 「親鸞」
...「それどころじゃないっ」呶鳴ると...
吉川英治 「親鸞」
...「なんだッ! くそ坊主!」少しも衰えのない武蔵の呶号(どごう)だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ただ今」奥へ呶鳴っておいてから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...城太郎はいきなり呶鳴るようにいった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「やるかっ」と、牢人は呶鳴って、「こいつ、満ざら、ただの西瓜売りでもないぞ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...こう呶鳴ったのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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