...駄句を呶鳴り終えると...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「おい! 貴様は誰だ?」フランクは憤りをこらえかねて呶鳴りつけた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...「何故あの役者はあんなに不自然な大きな声をして呶鳴(どな)るのか...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...彼はまた呶鳴りちらした...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...しっかり!」と一層はげしく呶鳴る...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...朝は五時といふと先生が呶鳴る...
長塚節 「開業醫」
...其時丁度牛を曳いて草刈に來て居た子供等が其咒文を聞いて居たことであつたが山伏が去つてから牛の荷鞍を卸して其荷鞍を叩きながら山伏の眞似をして呶鳴つて居ると荷鞍が草の上から踊り出して其儘水中で島に化してしまつたといふ其荷鞍の島はこれである...
長塚節 「佐渡が島」
...いや本當(ほんたう)に俺(お)ら聽(き)かねえだから」彼(かれ)は髮(かみ)が餘計(よけい)に濕(うるほ)ひを増(ま)して悉皆(みんな)の耳(みゝ)の底(そこ)に徹(とほ)る程(ほど)呶鳴(どな)つて見(み)せた...
長塚節 「土」
...そこで初めて神様コンチクショウと呶鳴りたくなります...
林芙美子 「新版 放浪記」
...槍をふって呶鳴った...
吉川英治 「篝火の女」
...それから中二日おいて、また呼び出され、そのつど彼は、呶々(どど)、二心なき釈明にこれ努めた...
吉川英治 「私本太平記」
...輿(こし)を荷担(にな)ってくる舎人(とねり)に呶鳴られても気がつかない...
吉川英治 「親鸞」
...刻(とき)が、きたから、札を開けるぜ」と、呶鳴っている...
吉川英治 「野槌の百」
...「なんだッ! くそ坊主!」少しも衰えのない武蔵の呶号(どごう)だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...家の中の燈も」と、息を喘(き)って、また呶鳴った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...遊ぶなら河原で遊べ、寺内へ入って来て乱暴するじゃないっ」番僧は、縁側に立って、こう呶鳴った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...こう呶鳴(どな)っている者がある...
吉川英治 「無宿人国記」
...潤んだ灯(ともしび)の這入(はい)った霧の街の中をそう呶鳴(どな)って廻りたかった...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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