...仕入の約二十倍に売れたという味をしめて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...この試みに味をしめて...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...彼女はあたかも「しし座の太陽に恵まれて(ときに八月であった)いままで幸運なりしに味をしめて...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...もうしまいにはナオミはすっかり味をしめて...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それに味をしめて...
豊島与志雄 「不思議な帽子」
...それに味をしめて忽(たちま)ちにこの猫は余になずいてしまって...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...その代り菊治は人殺しの味をしめて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その代り菊治は人殺しの味をしめて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主人は若旦那の御婚禮で味をしめて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それに味をしめて...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...十月二日(水曜)昨日に味をしめて今日も車で出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...Sさんというスエ子の注射のために来ている看護婦が「おやりになってるもんだから味をしめて動かないんです」と笑っている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...味をしめて、また来たのだろうが、そうは、いつも柳の下に、鰌(どじょう)はいねえぞ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...さきの一戦に味をしめて...
吉川英治 「三国志」
...「魏は二度の勝利に味をしめて...
吉川英治 「三国志」
...これに味をしめて...
吉川英治 「私本太平記」
...先日の奇襲に味をしめて...
吉川英治 「平の将門」
...蟇に味をしめて、彼は、夕刻になると穴の奥から外へ出て行って、また帰って来ては穴の奥に貼りついている蝙蝠(こうもり)を捕る工夫をこらした...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索