...この天然を対照とするということは俳句を味わう者の誇りとするところであって...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...ひょっと一度でも味わうことができたとしたら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...実に並み並みならぬ多面性といわねばならぬ! まったく相反した感覚を味わう点で...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...他人のうちにそれを味わう時にしか完全には味わわれない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを初めて味わう者は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...客の杯を受けぐっと一息に味わう...
豊島与志雄 「白木蓮」
...最もよく生を味わうということに外ならない...
豊島与志雄 「病室の幻影」
...まだ耳でもって名物を味わうことはしていない...
中里介山 「大菩薩峠」
...十分に味わうこともできた...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...味わう事を知った心の平和を...
夏目漱石 「それから」
...情を働かす人は物の関係を味わうんだと申しました...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...能(よ)く人生を味わう者を芸術家という...
二葉亭四迷 「平凡」
...文楽を味わう会の幹事さんたちが三人...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...ことさらに鼠算の形になっているところに趣味を味わう精神が見える...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...静かな落ち着いた薫さえこんなふうに恋愛については身体(からだ)にもさわるほどな苦しみも時には味わうのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は生涯ここで有縁(うえん)のよろこびを皆さまと共に味わうことができなかったのではないかといつも思うことでござります」と...
吉川英治 「親鸞」
...くり返して味わうほど味が出てくるように思う...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
...「味わう人」の意に解するならば...
和辻哲郎 「享楽人」
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