...われわれはただみずから味わう力がないために飢えている...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...たしかに味わうべきことばです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...前者の体験する三昧(ざんまい)の境地はおそらく王侯といえども味わう機会の少ないものであって...
寺田寅彦 「小浅間」
...ここに述べた困難を切実に味わう事が出来ようと思う...
寺田寅彦 「方則について」
...味わうことのできぬ特殊の味わいがあった...
徳田秋声 「黴」
...ゆっくりと味わうように...
徳永直 「あまり者」
...その関連(ツーザンメンハング)の情趣を味わうのである...
中井正一 「レンズとフィルム」
...眼を細めてコーヒーを味わう小柄な山本さんの姿は...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...十分に味わうこともできた...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...くり返しくりかえし味わうように...
林不忘 「あの顔」
...能(よ)く人生を味わう者を芸術家という...
二葉亭四迷 「平凡」
...能(よ)く人生を味わう芸術家は能(よ)く人生を経理せんでも差支えはない...
二葉亭四迷 「平凡」
...はじめて味わう妙味であると思うような手もあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...酔醒めの水のうまさを味わうために...
山本周五郎 「柳橋物語」
...やすらかな日を味わう暇もなく暮してきた...
吉川英治 「親鸞」
...また杉本氏の画を味わう上でも...
吉川英治 「随筆 新平家」
...というよりは生れた意味もこの生命の真を味わうことができない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...この場合我々は味わう態度にとどまっていることができない...
和辻哲郎 「享楽人」
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