...この研究からまた現代における発達が未曾有の速度で進行しているということを認めて深き満足を味わうことができるであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...たとえば顕微鏡で何かを覗(のぞ)いた時に味わう...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...われわれはただみずから味わう力がないために飢えている...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...これはたしかに味わうべき語です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...いつも敗者の惨(みじ)めさを味わうものです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...だからそれを味わうのは栽培者たる私の当然の報酬であって...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...われわれはちょうどあるシンフォニーでパッショネートな一楽章から急転直下 Attacca subita il seguente に明朗なフィナーレに移るときと同じような心持ちを味わうのである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...引き散らかした居間の書卓の上で味わうのではどうも何か物足りなくて...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...その関連(ツーザンメンハング)の情趣を味わうのである...
中井正一 「物理的集団的性格」
...私は真の幸福を味わうことができるようになったのである...
永井隆 「この子を残して」
...眼を細めてコーヒーを味わう小柄な山本さんの姿は...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...これを味わうものなんぞはありはしない...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ耳でもって名物を味わうことはしていない...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれども我々はこの悲劇を悲劇として味わう余裕がない...
夏目漱石 「三四郎」
...能(よ)く人生を味わう者を芸術家という...
二葉亭四迷 「平凡」
...そしてこれを味わうにはその菌体に塩を抹して焼いて食ってもよいといわれるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...自分は味わう力の豊富なことをあげた...
和辻哲郎 「享楽人」
...味わう能力の貧弱は畢竟(ひっきょう)人としての貧弱である...
和辻哲郎 「享楽人」
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