...われわれはただみずから味わう力がないために飢えている...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...生の限りなき尊さを味わうものにして...
高神覚昇 「般若心経講義」
...たまらぬ楽しみを味わうつもりでいるらしかった...
太宰治 「乞食学生」
...しかし科学者には科学者以外の味わう事のできぬような美的生活がある事は事実である...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...私は真の幸福を味わうことができるようになったのである...
永井隆 「この子を残して」
...今日はじめて身にしみじみと味わうことができました...
中里介山 「大菩薩峠」
...如何に数多の女共によって天国の楽しみを味わうか...
中島敦 「南島譚」
...寂寞――一種の寂寞――気に驕(おご)るもののみが味わう...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...――気分を味わうことができたのであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...残りの人生で毎朝味わうことが出来るんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...能(よ)く人生を味わう者を芸術家という...
二葉亭四迷 「平凡」
...私は此処で昔の朝鮮人でもした様な骨董的な空想を現実と妄想との中間的濃度を持つものとして味わう...
松永延造 「職工と微笑」
...今読み耽っていた言葉の音調を追い味わうのだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...茶室は清貧の徳を味わうのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...休之助はその言葉を口の中で(味わうように)呟いてから...
山本周五郎 「風流太平記」
...そのよさを味わうには...
吉川英治 「随筆 新平家」
...曾皙の答えはむしろ自然を味わう方に重点を移している...
和辻哲郎 「孔子」
...ただ母の苦しみを現わす一種の舞踊として味わうこともできる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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