...クオラックスという言葉はただ意味のない間投詞(かんとうし)ですから...
芥川龍之介 「河童」
...意味のない微笑を浮べながら...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...いわんや心を動かして興味のないということがあるものか...
伊藤左千夫 「廃める」
...それらの意味のない単語の間へ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...それに類似した意味のない音をつないだだけの名が澤山見えるので...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...自分があまり興味のない何々会議といったような物々しい席上で憂鬱になってしまった時である...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...訳文も嫌味のない達文だし...
戸坂潤 「読書法」
...彼は意味のないものへ意味をつけて...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...單に此處で愚見を申上げた所が餘り面白味のないものでありますから...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...家康に勝味のない秀吉は...
中里介山 「大菩薩峠」
...小野さんはただ面白味のない詩趣に乏しい女だと思った...
夏目漱石 「虞美人草」
...意味のない言葉だ...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...意味のない作業を仕事らしく見せかけ...
久生十蘭 「春雪」
...しかしそれも自分と同じように勝ち味のない競争者を持って薄運を歎くにとどまることになったであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...格別大した意味のないところで技巧を凝らすなぞいう例がザラに在る...
夢野久作 「能とは何か」
...数学か意味のない音楽か...
横光利一 「欧洲紀行」
...何をさしていったのだ」「べつに意味はありません」「意味のないことを独りでいうたわけがあるか」「あまり山道が淋しいので...
吉川英治 「三国志」
...噛んでも味のない辞令(じれい)一片である...
吉川英治 「新書太閤記」
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