...しかし覚え書のまま発表することに多少は意味のない訣(わけ)でもない...
芥川龍之介 「鸚鵡」
...クオラツクスと云ふ言葉は唯意味のない間投詞ですから...
芥川龍之介 「河童」
...なぜか年をとった河童はあまり僕の話などに興味のないような顔をしていました...
芥川龍之介 「河童」
...この教師は彼の武芸や競技に興味のないことを喜ばなかった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...興味のない顔で聞き流した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ほんとうにその日その日に知らなくては意味のないものは...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...橋向(はしむこう)にある昔ながらの白鬚神社や水神(すいじん)の祠(ほこら)の眺望までを何やら興味のないものにしているのも無理はない...
永井荷風 「水のながれ」
...この通客はあんまり凄味のない村正で...
中里介山 「大菩薩峠」
...深味のないお話だ...
中島敦 「光と風と夢」
...まづ大抵の場合に意味のないことではありますまいか...
中原中也 「近時詩壇寸感」
...米英と戦って勝味のないことを...
中谷宇吉郎 「島津斉彬公」
...というのはただありのままを衒(てら)わないで真率に書くというのが厭味のない描写としての好所であるのであるが...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...わしは今まで意味のないことをして来たのではないか...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...下手物(げてもの)趣味のない音楽と言ってもまた面白かろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...嫌味のない棒ステッキ...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...などという事は極めて興味のないものだった筈なのです...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...意味のない洞ろな高笑ひで...
牧野信一 「酒盗人」
...決して意味のないことではあるまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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