...我我は我我の存在に満腔(まんこう)の呪咀(じゅそ)を加えなければならぬ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...呪咀(のろい)が利(き)く神(かみ)は...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...渠らに味方しないまでも呪咀(じゅそ)するほどに憎まなかった...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...呪咀もまた、罪悪に伴う不祥の結果にして、後に述ぶるが如く、他の民族の神話に於ては、其恐る可き例証を発見すること頗る多きも、日本古史神話は、後世の民間説話の語る如き、此種の例を有すること甚少く、偶々之あるも、極めて淡白なるものに過ぎず...
高木敏雄 「比較神話学」
...……○現代の日本文明を呪咀して...
種田山頭火 「夜長ノート」
...呪咀(じゆそ)の詞(ことば)となりて忌(い)むべきものを...
樋口一葉 「軒もる月」
...なぜとも知らず、なにに由来する憂愁か、理解することができなかったが、今にして思えば、呪咀にみちた、この島の忌わしい形象(フィジイク)が私の官能に作用し、意識の深いところで逃れられぬ不幸な運命を感じていたのだった...
久生十蘭 「海豹島」
...かれのために身を亡した女の霊が不気味な呪咀を吐きかけるところに来ると……)と...
久生十蘭 「魔都」
...松谷鶴子の呪咀絵だったのである...
久生十蘭 「魔都」
...労資一丸となつて「生」を愉しむ江戸民族の主張を現世に実践されむと多年泣血砕心してゐられる久良伎翁にサボタージュ呪咀のこの句が生れたは当然だらう...
正岡容 「大正東京錦絵」
...いつかはその絵巻物の魔力……六体の腐敗美人像に呪咀(のろ)われて……学術の名に於てする実験の十字架に架けられて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...呪咀(じゅそ)し初めたのはそれからで...
吉川英治 「大岡越前」
...お金の呪咀に似た啖呵を...
吉川英治 「折々の記」
...呪咀(じゅそ)をこめた――口惜し涙であった...
吉川英治 「夏虫行燈」
...呪咀(じゅそ)の的に見られていた...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...人生呪咀(じゅそ)でもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分をつつむ吉岡門の呪咀(じゅそ)や...
吉川英治 「宮本武蔵」
...危ない地上はない呪咀(じゅそ)の山へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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