...これ明らかに社会的共同生活を呪咀(じゅそ)し...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...之を一種の呪咀として...
高木敏雄 「比較神話学」
...此神の呪咀によりて...
高木敏雄 「比較神話学」
...パンドラの箱の中には、疾病、恐怖、怨恨、哀愁、疑惑、嫉妬、憤怒、憎悪、呪咀、焦慮、後悔、卑屈、貪慾、虚偽、怠惰、暴行などのあらゆる不吉の妖魔がはひつてゐて、パンドラがその箱をそつとあけると同時に、羽蟻の大群の如く一斉に飛び出し、この世の隅から隅まで残るくまなくはびこるに到つたといふ事になつてゐるが、しかし、呆然たるパンドラが、うなだれて、そのからつぽの箱の底を眺めた時、その底の闇に一点の星のやうに輝いてゐる小さな宝石を見つけたといふではないか...
太宰治 「お伽草紙」
...斉彬を呪咀する一点に...
直木三十五 「南国太平記」
...「今も、それで、もめたが、呪咀か、毒殺か――斉彬公は、呪咀をお信じにならなかったが――余りに不思議なお亡くなり方だ...
直木三十五 「南国太平記」
...彼女(かのぢよ)の鼓膜(こまく)は此(この)呪咀(のろひ)の聲(こゑ)で殆(ほと)んど絶(た)えず鳴(な)つてゐた...
夏目漱石 「門」
...そのうちにたがいに呪咀しあい...
久生十蘭 「新西遊記」
...不実な祖国とえ三重の呪咀を織りこんだむかしの労働者の歌をその后ぼくは皇帝の監獄部屋で皇帝の親衛兵たちのボロを解きながら皇帝の緋色の衣装を拝受したこのマンチュリアの婦人服に似た着衣は皇帝の女囚によって織られた三重の呪咀は...
槇村浩 「シュレジェンの織工によせて」
...6415呪咀(じゅそ)の詞(ことば)で理性を縛して置いて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...貴方が妾をお呪咀(のろ)いになるためにドンナ作りごとを仰言っても取り上げる人はおりませんからね...
夢野久作 「女坑主」
...ロクな死に方をしないから……といって深良屋敷を呪咀(のろ)わない村の人間は恐らく今までに一人も居なかったであろうと思われるくらい深良屋敷は...
夢野久作 「巡査辞職」
...呪咀(じゅそ)の火...
吉川英治 「大岡越前」
...お金の呪咀に似た啖呵を...
吉川英治 「折々の記」
...呪咀(じゅそ)の的に見られていた...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...人生呪咀(じゅそ)でもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...呪咀(じゅそ)するほどの強い意力は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...危ない地上はない呪咀(じゅそ)の山へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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