...袍衣大冠して廟廊の上に周旋するの材にあらず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...前後左右に周旋する女たちの自由になっていた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...舞台の上に周旋する鼠の役者を眺めている...
芥川龍之介 「仙人」
...緑酒紅灯(りょくしゅこうとう)の間を周旋するに止まる...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...かねて松根東洋城(まつねとうようじょう)が御馳走を周旋するといっていたから手紙を出して置きました...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...またちょいちょい好いお客をおれが周旋するよ」親分は無造作に註文を決めて了うと...
徳田秋声 「あらくれ」
...小野田に妾を周旋するということを言出してから...
徳田秋声 「あらくれ」
...花嫁のために満蒙自衛移民を御亭主として周旋するというような顔をするのだと...
戸坂潤 「社会時評」
...現在は事もあろうに電話と家屋の売買を周旋するいわゆる千三屋(せんみつや)の手先とまでなりさがってしまったのだ...
永井荷風 「雪解」
...それをお師匠番が周旋する...
中里介山 「大菩薩峠」
...人を周旋する男の所為(しょい)としては...
夏目漱石 「坑夫」
...だから長蔵さんが人を周旋する男にも似合わず...
夏目漱石 「坑夫」
...万事原口さんが周旋するようにこしらえたのだ」「そうか」「そうかは田臭(でんしゅう)だね...
夏目漱石 「三四郎」
...惜しくて周旋する気になれなかったんです...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...役人等の私用をも周旋するの慣行でした...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...三日の約束を以て借り受けしものにてその期限は已に満ちたるに管理部は更にわれらのために宿舎を周旋するの労を取らず...
正岡子規 「従軍紀事」
...ただ外物に従って周旋すると...
三宅花圃 「藪の鶯」
...右の焼打事件の恩賞を周旋すると称して...
和辻哲郎 「鎖国」
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