...犯人の用意周到さに驚くばかりであった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...我々はしみじみ大尉の配慮の周到さに...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...そのたくらみの用意周到さもさることながら...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...その智恵の周到さ! その執念深さ! おそろしいとも気味わるいとも...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...精巧な実験を行う時の彼の用意周到さと熟練とのために...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...漬物桶(つけものおけ)を担ぎ出さないばかりの用意周到さで同勢上野へ繰り出すのであった...
徳田秋声 「縮図」
...その用意の周到さ...
直木三十五 「南国太平記」
...当日の午前中に運転試験を済ませて万一の場合に備えてあったことも用意の周到さを示す一つであろう...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...その詮索し方の凄まじい周到さとはたしかに「あはよくば又頭を擡(もた)げる時機も」と思つてゐた諸侯の心事を脅(おびやか)し...
長與善郎 「青銅の基督」
...私は出来るだけの用意周到さを以て事をはかりました...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...この周到さは彼が資産を持っていたゆえのことだったが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いかなる場合にも取り乱さない省察の周到さにおいて...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...どんな間違いが起こるかも知れませんから」私はこの男の用意周到さに驚いたが...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...おどろくべき大胆と周到さとでルイ一家の逃亡を計画しながら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この種の用意周到さはブルジョア的気質に一番特有である...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ああした人たちの周到さには限度があるのですものね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その確信の底深さ……その計劃の冷静さ……周到さ……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そうして流石(さすが)は斯界(しかい)の権威と首肯(うなず)かれる手練さと周到さをもって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索