...お母さんに告口(つげぐち)して...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...丈五郎は吉ちゃんの告口で私達の行方を察し...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...父親の竹内栖鳳氏にかくと告口(つげぐち)した...
薄田泣菫 「茶話」
...君が言われるように告口が好きでやったわけでもなく...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...父親に告口をしたのが憎らしいと云って...
徳田秋声 「あらくれ」
...あたいは人の悪口を告口するわけではありませんけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで早速おすがの兄貴に告口をした...
長塚節 「芋掘り」
...お品(しな)の母(はゝ)との關係(くわんけい)が餘計(よけい)な告口(つげぐち)から女房(にようばう)の耳(みゝ)に入(はひ)つた...
長塚節 「土」
...島津久光(しまづひさみつ)公に告口(つげぐち)した...
新渡戸稲造 「自警録」
...四人目の妾の告口で...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...」告口(つげぐち)をしたのはラヴィニアだと...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...誰が告口したのか...
久生十蘭 「無月物語」
...余計な事迄告口(つげぐち)して...
二葉亭四迷 「平凡」
...」などと近所の者にも告口(つげぐち)するようになった...
水上滝太郎 「果樹」
...お代の言告口(いつけぐち)を聞きてよほど心の激昂しけん...
村井弦斎 「食道楽」
...己は仲間の告口をするやうな人間ではない...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...あの娘が出て行ったアトで私に告口した者がいるんですよ...
夢野久作 「少女地獄」
...この事を轟の親方に告口(つげぐち)しやがったらタラバ蟹(がに)の中へタタキ込むぞ」と怒鳴っているのには腰を抜かしたよ...
夢野久作 「爆弾太平記」
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