...看病人長の所へ告口をしに出掛けるのである...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...お母さんに告口(つげぐち)して...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...丈五郎は吉ちゃんの告口で私達の行方を察し...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...君が言われるように告口が好きでやったわけでもなく...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...父親に告口をしたのが憎らしいと云って...
徳田秋声 「あらくれ」
...さつきおすがの兄貴へ告口をしたのは仙右衞門の女房であるといふことを傭人から聞いたので若い者は風呂の栓を拔いてそれから大根を背負はして...
長塚節 「芋掘り」
...お品(しな)の母(はゝ)との關係(くわんけい)が餘計(よけい)な告口(つげぐち)から女房(にようばう)の耳(みゝ)に入(はひ)つた...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は與吉(よきち)の無意識(むいしき)な告口(つげぐち)から酷(ひど)く悲(かな)しく果敢(はか)なくなつて後(あと)で獨(ひとり)で泣(な)いた...
長塚節 「土」
...島津久光(しまづひさみつ)公に告口(つげぐち)した...
新渡戸稲造 「自警録」
...四人目の妾の告口で...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...なにかと告口(つげぐち)をするのに...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...第一湯呑みで呑むは毒でござりましよと告口(つげぐち)するに...
樋口一葉 「にごりえ」
...余計な事迄告口(つげぐち)して...
二葉亭四迷 「平凡」
...誰それがそんなことを云つてゐたとかと告口などされると...
牧野信一 「自烈亭」
...門倉平馬の告口(つげぐち)で...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」などと近所の者にも告口(つげぐち)するようになった...
水上滝太郎 「果樹」
...お代の言告口(いつけぐち)を聞きてよほど心の激昂しけん...
村井弦斎 「食道楽」
...この事を轟の親方に告口(つげぐち)しやがったらタラバ蟹(がに)の中へタタキ込むぞ」と怒鳴っているのには腰を抜かしたよ...
夢野久作 「爆弾太平記」
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