...よけいな告げ口をして...
鈴木三重吉 「ざんげ」
...本人も常にこの事を心にかけて伯父である主人に告げ口でもしないかと他から思われるのを嫌がり...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...藤野先生に告げ口したのはけしからんが...
太宰治 「惜別」
...告げ口されるが落ちだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...「告げ口やだとでもいうの?」子供たちはばかにしたように...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この合い図が今はドミトリイ・フョードロヴィッチに知れてしまっているのでございますよ」「どうして知れてしまったんだ? 貴様が告げ口をしたのじゃないか? どうしてそんな大それたことをしたんだ?」「恐ろしいからでございますよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...或いはゴーゴリの描いたピロゴフ中尉(『ネーフスキイ通り』中の人物)のように上官に告げ口したりするような...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...いっさい告げ口がましいことをしないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...子分の者共がうるさく告げ口をするから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...朝霞と保平のことをあることないこと泰文に告げ口した...
久生十蘭 「無月物語」
...それを又コッペに告げ口した者があつたので...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...めたん子はそれを教師に告げ口をする程氣の利いた子ではない...
室生犀星 「めたん子傳」
...種の告げ口というのが...
矢田津世子 「神楽坂」
...石地蔵が和尚に告げ口をしたために常陸かいどうの身の上が露(あらわ)れた...
柳田国男 「山の人生」
...告げ口をしたのが境内の石地蔵であった...
柳田国男 「雪国の春」
...佐藤どのの告げ口か」「富原さんとは昵懇(じっこん)のようですから」幹太郎は頷いて「わかった」と云った...
山本周五郎 「花も刀も」
...権二郎の告げ口から庄吉が江戸へ帰って来るまでのこと...
山本周五郎 「柳橋物語」
...一方でくどくど告げ口していたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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