...へんな告げ口されたら困る」「栄介に預けたら?」「栄介は今留守だった...
梅崎春生 「狂い凧」
...本人も常にこの事を心にかけて伯父である主人に告げ口でもしないかと他から思われるのを嫌がり...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...誰か上役の人に告げ口をしたりなど(それはひどく苦しんでいる人に...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この合い図が今はドミトリイ・フョードロヴィッチに知れてしまっているのでございますよ」「どうして知れてしまったんだ? 貴様が告げ口をしたのじゃないか? どうしてそんな大それたことをしたんだ?」「恐ろしいからでございますよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...――一番先に告げ口上する奴は一番怪しいよ」「…………」「それにあの男なら力がありそうだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...有ることないこと告げ口して吉太郎を勘当させ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...代診野郎の味噌摺(みそすり)新六の告げ口だらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...帰るとすぐ告げ口をするので...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...皇帝に告げ口した者がいたのです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...奥の部屋にいるのが宗皇帝だと刑事らに告げ口をした...
久生十蘭 「魔都」
...ベータ・ビーナス座長が告げ口したかも知れませんよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...佐藤どのの告げ口か」「富原さんとは昵懇(じっこん)のようですから」幹太郎は頷いて「わかった」と云った...
山本周五郎 「花も刀も」
...……それはつなさんが云ったんですか」「あれが告げ口をするような娘だと思うか...
山本周五郎 「風流太平記」
...順昭(じゅんしょう)へ告げ口すると...
吉川英治 「剣の四君子」
...ほかの側女(そばめ)たちも手をたたいて事毎に告げ口する...
吉川英治 「親鸞」
...玄明の告げ口に聞くまでもなく...
吉川英治 「平の将門」
...お父様に告げ口をした悪い女があったのよ」「えっ...
吉川英治 「野槌の百」
...こっちへ告げ口に来たものだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索