...我国の船毎年長崎に到って呈する風説にて既に知り給うべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...反対という現象を呈するのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...「諸君に贈呈する賞与は決して泥棒や殺人犯人の製造を奨励する意味はない...
戸坂潤 「社会時評」
...彼が次第に穏和になってついには賛辞を呈するのを見ては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こちらからも愛嬌を呈するのもよかろう...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...発見した人に進呈する...
直木三十五 「死までを語る」
...西の空一帯に夕日の燃立(もえた)つ時最も偉大なる壮観を呈する...
永井荷風 「日和下駄」
...二人の交游がどんな有様を呈するであらうか...
中原中也 「心理的と個性的」
...空間の運動には依然として反応を呈する能力があるようだ...
夏目漱石 「坑夫」
...事実その様相を呈するのだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...来会者にはこの瑞兆に肖(あやか)るように洩れなく「鶴の子石鹸」を贈呈するほか...
久生十蘭 「魔都」
...港の様相を一変する壮観を呈するだろう...
火野葦平 「花と龍」
...)「僕は村長に進呈するつもりで置いて来たのだつたが……」「何うしてそんなつまらぬ真似をしたの...
牧野信一 「歌へる日まで」
...挿絵が気に入つたと云つていつまでも龍吉君はそれを手から離さぬので進呈する...
牧野信一 「五月六日」
...このたび「明治文士」といふ演劇大入に付(つき)当世の文士諸君を招いて聊(いささ)か粗酒を呈するのである...
正岡子規 「墨汁一滴」
...農業主義によって供給は絶えず十分にあるという外観を呈するところから生ずる誤りや...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一般人が輕々しくこれを自負するとすれば弱體を露呈するの虞なしとせぬ...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...ときに甚(はなは)だ濃艶(のうえん)を呈するようになった...
山本周五郎 「百足ちがい」
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