...全く贊同の意を呈する能はざるなり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...午前の濃い藍色の海は正午にほんの僅磨き上げた鋼鐵の色を呈するだけで直ちに白緑とコバルトとロウズマダを流し合はせたやうになる...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...カマキリは人間の髪の毛が非常に好きで進呈すると幾本でも貪(むさぼ)り食う...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...当道場に於て粗飯を呈す...
太宰治 「正義と微笑」
...之(これ)を贈呈するという案である...
太宰治 「ろまん燈籠」
...我国の船毎年長崎に到って呈する風説にて既に知り給うべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...私の陰茎はその現象を呈する...
外村繁 「澪標」
...不均合(ふつりあい)な弱々しさを呈するに過ぎない...
中島敦 「環礁」
...)執拗(しつよう)醜悪な面貌を呈する...
中島敦 「斗南先生」
...媚を呈する理由はありません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...輸出高益(ますます)減退するの悲況を呈するに至れり...
福田英子 「妾の半生涯」
...初冬にはその葉色黄変してすこぶる壮観を呈するのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...たちまち花がひらいてあたかも羞じらうように赤い色を呈するといわれている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...日が照って乾けば地面にへばり着いて丁度乾いた犬糞を想わしむる状を呈する者である...
牧野富太郎 「植物記」
...苦楽座をやるならば全力をあげてこそやれと苦言を呈するのも...
三好十郎 「俳優への手紙」
...「お琴は進呈するよ」と曾根隆助は続けた...
山本周五郎 「季節のない街」
...あんなに自己の弱さを肉親へ露呈する気のいい性格でもなかったが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ありのままのおのれを卒直に露呈するという道は...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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