...生憎その時は元来酸過多の胃嚢(ゐぶくろ)が一層異状を呈してゐた...
芥川龍之介 「僻見」
...倒れんばかり身を傾けつゝ満面よろこびの色を呈して踊り歩いた...
飯田蛇笏 「秋風」
...裏通は島の人たちで異様な賑いを呈していた...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...お祭りはいま絶頂の賑いを呈していることでしょう...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...われわれは喜んで彼に公平なる賛辞を呈するものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...或時は却(かへ)つて一種の壮観を呈してゐる事がある...
永井荷風 「水 附渡船」
...葉は質が鈍厚で表面は緑色を呈するが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...急に自分に引き寄せてしまつたやうな觀を呈しました...
水野仙子 「道」
...元来わたくしの所謂(いはゆる)誤謬は余りあからさまに露呈してゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これは成善(しげよし)が内意を承(う)けて願書を呈したためである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼の訳書の巻頭にかかげられている父に宛てた献呈文の内容と一致しているけれども...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...** この献呈の詞の中には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...百日の富士は百日の異景を呈するに非ずや...
山路愛山 「詩人論」
...署名は陸奥守下中士共とあったそうで、またこれとはべつに、飯淵三郎右衛門、大河内三郎右衛門ら五人が申し合わせ、国目付が江戸へ帰任する途中、伊達桑折の宿(しゅく)で面会を求めて、訴状を呈出した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...呈古澤幸吉先生先生白髪未云還...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...こういう甘言を呈する者もある...
吉川英治 「三国志」
...強くはあるがもう人間の老成(ろうせい)を呈(てい)していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...千客万来を呈しております...
吉川英治 「源頼朝」
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