...音楽がさらに一転して狂気の様相を呈するや...
江戸川乱歩 「影男」
...近く脚下にさま/″\の畸形を呈す...
大町桂月 「碓氷峠」
...一座は何となく宴席の趣きを呈した...
豊島与志雄 「霧の中」
...ぼーっと薄暮の色を呈していました...
豊島与志雄 「幻の園」
...拝呈その後は御無音(ごぶいん)に打過ぎ申訳(もうしわけ)も無之候(これなくそうろう)...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...われらの祖国をしてアングロサキソン人種の殖民地であるような外観を呈せしめる...
永井荷風 「霊廟」
...混亂の状を呈せし後...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...事実その様相を呈するのだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その上に新書生が入門するとき先生家(か)に束脩(そくしゅう)を納めて同時に塾長へも金(きん)貳朱(にしゅ)を朱を」]呈(てい)すと規則があるから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...まるで屠(と)殺場の腑分(ふわけ)室のような光景を呈していた...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...急に自分に引き寄せてしまつたやうな觀を呈しました...
水野仙子 「道」
...其裔孫(えいそん)広明(ひろあき)に至つて出して徳川氏に呈したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...分家は宗家の霧渓二世瑞仙が幕府に京水の「別宅願」を呈して聴許せられた日に成立した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この章の献呈されているギッセン伯夫人グラモンというのはルーヴィニー伯爵の娘でディアーヌ・ダンドワンといわれた人...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...銀行や会社が地震をキッカケに大淘汰や大縮小をやったのと正反対の現象を呈した事...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...実によく善言を呈している...
吉川英治 「三国志」
...いや却って城兵の団結と情味とを外から強めさせてやるような観をすら呈(てい)してくる...
吉川英治 「新書太閤記」
...何十尾でもよろこんでこの席に進呈したい」「じゃあ一ト走り...
吉川英治 「新・水滸伝」
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