...翁が喜は眉のあたりに呈(あらは)れき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...如何に多くの無益有害なる設備と組織とが大偉観を呈して存在するかが...
石川三四郎 「土民生活」
...餓孚途に横はるやうな慘状を呈するやうになれば...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...然も未だ成れるを聞かざる小学教育者諸子に呈す...
石川啄木 「閑天地」
...卿等(けいら)の神経こそ寧ろ過敏の徴候を呈したらずや...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...半玉(はんぎょく)みたいな外観を呈しているかと思うと...
海野十三 「電気看板の神経」
...近くで見ると緑色を呈していたが離れて見ると美しい青で...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...東京市内の堀割の中(うち)にて最も偉大なる壮観を呈する処となす...
永井荷風 「水 附渡船」
...次に弱いのは粘膜であって、充血し、炎衝症状を呈し、ひどい時には潰瘍をつくる...
永井隆 「長崎の鐘」
...前景は水草の生えた沼が荒地の景観を呈している...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...最大級の讃辞(さんじ)を呈した...
野村胡堂 「楽聖物語」
...八月の熱と光が街を包んで到る処の空間が軽い脳貧血を呈してゐた...
原民喜 「真夏日の散歩」
...枝は非常に多くて四方に拡がり常緑の繁葉婆娑として蔭をなしすこぶる美観を呈している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...根は太い鬚状で黄赤色を呈しこれから染料を採りいわゆる茜染をする...
牧野富太郎 「植物記」
...名状できない光景を呈したと言う...
武者金吉 「地震なまず」
...戦捷式(せんしょうしき)かのごとき盛観を呈した...
吉川英治 「新書太閤記」
...若草の浅みどりを呈していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...疑われるような形を呈(てい)していた...
吉川英治 「源頼朝」
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