...つけられた方は、呆れるより、いきなり撲(なぐ)るべき蹴倒し方だったが、傍(かたわら)に、ほんのりしている丸髷(まげ)ゆえか、主人の錆びた鋲(びょう)のような眼色(めつき)に恐怖(おそれ)をなしたか、気の毒な学生は、端銭(はした)を衣兜(かくし)に捻込(ねじこ)んだ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...いつの間にこんなところへ蔵(しま)ったのだろうと呆れる外なかった...
海野十三 「深夜の市長」
...ただ呆れるより外なかったのである...
海野十三 「蠅男」
...今度は自分が呆れるほど沢山...
田中英光 「箱根の山」
...独立が聞いて呆れる...
林不忘 「安重根」
...自分でも呆れるほどだつた...
種田山頭火 「行乞記」
...「本当にお雪さんの気の強いのにも呆れる...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...全く無頓着(むとんじゃく)であったのだから橋本も呆れるはずである...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...白状せい」平次は竹の市の驚き呆れる肩に手を掛けました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これも驚き呆れるお糸に暇(いとま)を告げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引越してみると切実にその通りなので呆れるばかりだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...馬鹿々々しいのに呆れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...高見(たかみ)の見物をしているなんて……お役人が聞いて呆れる...
夢野久作 「爆弾太平記」
...寺内(じない)の不潔に呆れる外は無かつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...僕は学校の卒業証書と云つても好さ相(さう)な立派な大きい為替用紙を思(おもひ)出して日本人の無用な贅沢(ぜいたく)に呆れる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...呆れるばかり驚いた表情をして――「ど...
吉川英治 「平の将門」
...――ずいぶん呆れるじゃありませんか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分の迂濶(うかつ)に呆れると共に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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