...いつの間にこんなところへ蔵(しま)ったのだろうと呆れる外なかった...
海野十三 「深夜の市長」
...当人達が大まじめでやつてゐる祭礼の仮面舞踊などのグロテスクさはただ呆れるばかりだ...
高村光太郎 「装幀について」
...払った婦人もまた払った婦人………ただ呆れるの外はありません...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...いまさら広いことに呆れるというのも知恵のない話だとあきらめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「――――」驚き呆れる女装の中村新八郎に向けた高塚蔵人の眼には...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...驚き呆れる常右衞門の顏を見比(みくら)べ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あすこには結構な寮がある筈だが」「呆れたものだ」「俺の方がよっぽど呆れるよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「呆れるってのは...
久生十蘭 「野萩」
...こんなにまでと呆れるほど食べものやばかりが並び...
久生十蘭 「復活祭」
...「呆れるのはこっちのことだわ...
久生十蘭 「ユモレスク」
...人の呆れる程ボケてみせる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...渡辺はま子が、「忘れちゃ嫌よ」のヒット以来まるでガラッと変って、威張り出し、けい古にも来ない、呆れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...渡辺以外ひどくまづいので呆れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「新婚」のよく笑ふこと全く呆れるべし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何と平然と目もつむらぬ人が多いのには呆れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...袖で「あゝ今度の役は、つまらんよ」と言ったら、菜穂曰く「芸術座からずっとよかったのが、今度で駄目になりましたね」と、何たるアプレの無礼、俺をつかまへて言ふんだから、呆れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...呆れる許りの放胆さ嶄新さがあつたと云へる...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...呆れる縁者たちを無視して...
吉川英治 「新書太閤記」
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