...我れながら呆れるほど立派な写真がとれたりした...
石川欣一 「可愛い山」
...)と云う体で呆れると...
泉鏡花 「婦系図」
...そして呆れるばかりの早さで町を逃げて行つた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...当人達が大まじめでやつてゐる祭礼の仮面舞踊などのグロテスクさはただ呆れるばかりだ...
高村光太郎 「装幀について」
...今度は自分が呆れるほど沢山...
田中英光 「箱根の山」
...すまして春本や春画をかいていた其の瞬間の胸中をば呆れるよりは寧ろ尊敬しようと思立ったのである...
永井荷風 「花火」
...宣教師と結托したミシン会社の辣腕(らつわん)に呆れる方が本当なのかも知れないが...
中島敦 「環礁」
...「不思議ねエ」「全くだわ」驚き呆れる二人の様子を見て...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...――紙入と手拭は?」二人は呆れるお靜を後に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大手柄が聞いて呆れるぜ」「さういつたものでもありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伯次さんは苦々しがつて居りましたが――あれで極樂へ行く氣だから呆れるつて」「でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ところが夕刊の劇評はサトウが一番うまいと来たんで呆れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何ともつまらないもので、呆れるばかり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...呆れる許りの放胆さ嶄新さがあつたと云へる...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...呆れるよりほかはない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...(皆、呆れるよりも、その執念深さにむしろギヨツとしてゐる)辰造 ……よし! ぢや払つてやるから、取れ! (懐中からガマ口を出して)こいつあ、島田んとこのおふくろにやるんで、今日勘定場で帽子を廻して集めた金だが、いいや、三円だな? 丁度それ位、あらあ、受取れ! (バラ銭を土間に投げる)金助 しかし、辰兄い、そいぢや俺が困る、島田のおふくろにも、皆にも済まねえ...
三好十郎 「地熱」
...電話の友人が呆れるほど...
山川方夫 「愛のごとく」
...呆れるほど無鉄砲で...
夢野久作 「暗黒公使」
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