...マア何といふ呆然(ぼんやり)した顔! お顔を洗つて被来(いらつしや)いな...
石川啄木 「鳥影」
...」「おいしいものが聞いて呆れら...
泉鏡花 「婦系図」
...本庄は呆気に取られて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...その日は私もあまりの事に呆(あき)れて...
太宰治 「黄村先生言行録」
...僕の野暮ったさに呆(あき)れている...
太宰治 「正義と微笑」
...手前の方が先に泣き出すなんて……阿呆めが!呆(あき)れ返(けえ)ってものが言えねえ……」あとは老人特有の口の中で語尾が消え失せて...
橘外男 「逗子物語」
...わたし呆(あき)れてしもて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...奥さんが呆れて笑はれる...
種田山頭火 「旅日記」
...「本当にお雪さんの気の強いのにも呆れる...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...「阿呆(あほう)どもが! 俺を馬鹿者にしようとしてやがる……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しばらく彼等を呆気(あっけ)に取らした米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分ながら図々しさに呆(あき)れるわ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おれが云ふことはもう聞き飽きたんべ、おれも呆きれた...
長塚節 「芋掘り」
...全く無頓着(むとんじゃく)であったのだから橋本も呆れるはずである...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...呆気に取られて眺めているのなどは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その十八になる滅法可愛らしい娘の迷惑を取り払ってやろうじゃありませんか」「呆(あき)れた野郎だ」平次はガラッ八を伴(つ)れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どこにもないじゃないか」と呆れたようにいった...
久生十蘭 「蝶の絵」
...許せ」「ではあの山賊の頭領が――?」呆(あき)れる其角...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
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