...吾子が受領すべきは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...村で唯一人の大学生なる吾子の夏毎の帰省を...
石川啄木 「鳥影」
...吾子をいつまでも児供のように思うている...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...ふと海の吾子(わご)をおもひて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...並べある木の実に吾子(あこ)の心思ふ昭和九年十月二十二日 玉藻句会...
高浜虚子 「五百句」
...尤も医者もあとで吾子を亡くして...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...吾子(ごし)年富み才雄...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...何だか三年も吾子(わがこ)に逢わないような気がした...
徳永直 「麦の芽」
...そうして私は子の親になっていて夕食(ゆふげ)食(を)す子らのどの子かにほふなりすでにみかんをもぎはじめたり湯に入ると帯解く吾子(あこ)のふところの青きみかんの落ちてころがるこうした歌を詠んだりした...
中島哀浪 「かき・みかん・かに」
...生き別れをした吾子(わがこ)を尋ね当てるため...
夏目漱石 「草枕」
...本気に吾子として愛(いつく)しむ考も無論手伝ったに違ない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...吾子の声にぎやかにくるこの朝の眼ざめのかなしみふき消す如くおとうさんの歌です...
林芙美子 「お父さん」
...吾子のやうに慈しむでゐるのであつた...
牧野信一 「秋雨の絶間」
...祈るは吾子の健やかならんことのみなり...
牧野信一 「サフランの花」
...是は日記にみえぬから吾子が自分の子でないといふに近い...
南方熊楠 「人柱の話」
...T子が吾子(わがこ)可愛さの余りに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...吾子(あこ)つれて來べかりしものを春日野に鹿の群れをる見ればくやしき葉を喰(は)めば馬も醉ふとふ春日野の馬醉木(あしび)が原の春すぎにけり奈良見人つらつら續け春日野の馬醉木が原に寢てをれば見ゆつばらかに木影うつれる春日野の五月の原をゆけば鹿鳴く思ひ起し...
若山牧水 「樹木とその葉」
...吾子を以て異(他事)を問うならんと為(おも)いしが...
和辻哲郎 「孔子」
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