...吾子が受領すべきは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...村で唯一人の大学生なる吾子の夏毎の帰省を...
石川啄木 「鳥影」
...村で唯一人の大學生なる吾子の夏毎の歸省を...
石川啄木 「鳥影」
...吾子をいつまでも児供のように思うている...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...何だか三年も吾子(わがこ)に逢わないような気がした...
徳永直 「麦の芽」
...吾子(ごし)須(すべから)ク多ク古書ヲ読ミ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして私は子の親になっていて夕食(ゆふげ)食(を)す子らのどの子かにほふなりすでにみかんをもぎはじめたり湯に入ると帯解く吾子(あこ)のふところの青きみかんの落ちてころがるこうした歌を詠んだりした...
中島哀浪 「かき・みかん・かに」
...茅(ち)が崎(さき)で海に押し流されつつある吾子供らを...
夏目漱石 「思い出す事など」
...生き別れをした吾子(わがこ)を尋ね当てるため...
夏目漱石 「草枕」
...釋迦如來皆是吾子等云々(しやかによらいみなこれわがこうんぬん)...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...吾子の声にぎやかにくるこの朝の眼ざめのかなしみふき消す如くおとうさんの歌です...
林芙美子 「お父さん」
...吾子のやうに慈しむでゐるのであつた...
牧野信一 「秋雨の絶間」
...祈るは吾子の健やかならんことのみなり...
牧野信一 「サフランの花」
...是は日記にみえぬから吾子が自分の子でないといふに近い...
南方熊楠 「人柱の話」
...T子が吾子(わがこ)可愛さの余りに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ただ一つのお気がかりとみえ……あわれ吾子(あこ)の崇鑑(そうかん)(高時の法名)が...
吉川英治 「私本太平記」
...吾子(あこ)つれて來べかりしものを春日野に鹿の群れをる見ればくやしき葉を喰(は)めば馬も醉ふとふ春日野の馬醉木(あしび)が原の春すぎにけり奈良見人つらつら續け春日野の馬醉木が原に寢てをれば見ゆつばらかに木影うつれる春日野の五月の原をゆけば鹿鳴く思ひ起し...
若山牧水 「樹木とその葉」
...吾子を以て異(他事)を問うならんと為(おも)いしが...
和辻哲郎 「孔子」
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