...吾妹子(わぎもこ)を夢みる春の夜となりぬ当地の芝居は中々立派に候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...五番町石橋の上にわが××を手草にとりし吾妹子あはれ...
辰野隆 「書狼書豚」
...鹿の鳴く声きけば吾妹子の夢忍ばるゝ――云々といふ唄のメロデイを切々と伝ふてゐた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...ツバキ吾妹子乎(わぎもこを)早見浜風(はやみはまかぜ)倭有(やまとなる)吾松椿(わをまつつばき)不吹有勿勤(ふかざるなゆめ)ツバキは椿である...
牧野富太郎 「植物記」
...住(すみ)よくありけり反歌吹風ものどに吹なり冬といへど雪だにふらぬ吉備の国内(くぬち)は(二月十八日)元義の歌には妹(いも)または吾妹子(わぎもこ)の語を用ゐる極めて多し...
正岡子規 「墨汁一滴」
...故に吾妹子先生の諢名(あだな)を負へりとぞ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...彼が事実以外の事を歌に詠まざりきといふに思ひ合せても吾妹子の歌は必ず空想のみにも非(あらざ)るべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
......
正岡子規 「墨汁一滴」
...さればその歌に吾妹子の語多きに対してますらをの語多きが如きまた以て彼が堂々たる大丈夫(だいじょうぶ)を以て自(みずか)ら任じたるを知るに足る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...吾妹子が額におふる雙六のことひの牛の鞍の上の瘡此歌は理窟の合はぬ無茶苦茶な事をわざと詠めるなり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...笠女郎)吾妹子(わぎもこ)が赤裳のすそのひづちなむ((そめひぢむ))今日のこさめに吾共(われさえ)ぬれな((ぬな))(巻七...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...わがやどの尾花押し靡(な)べ((み))置く露に手触れ吾妹子(わぎもこ)ちらまくも見む (巻十...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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