...信吾の目に快くはなかつた...
石川啄木 「鳥影」
...吾々は否定するのではない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...吾々はどう解明すべきであるか...
戸坂潤 「思想としての文学」
...内容は素人の吾々にとっては非常に自然に変な無理がなく能く呑み込めるし...
戸坂潤 「社会時評」
...又全体と部分という連関は現代に於ける形而上学的論理(各種の形式論理学)の新しい一つの着眼点である(吾々はフッセルルの分析を知っている)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...処で今吾々が「存在の仕方」を求めるならば...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...吾々の前に立現れてくることがある...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...相吾(さまご)の与次郎という法外鉄砲をブツことの上手なかりうどがあった...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日は屋井が新派連を呼んだので喜多村御大以下来てる、島田正吾、ひょっくり現はれる、スターオンパレードだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「五月の朝まだきに、一片の花やかなる雲を追って、この愚かなアルキメデスの後輩にユレーカ! を叫ばしめたお前は、僕のペガサスではなかったか! 全能の愛のために、意志の上に作用する善美のために、苦悶の陶酔の裡に真理の花を探し索(もと)めんがために、エピクテート学校の体育場へ馳(は)せ参ずるストア学生の、お前は勇敢なロシナンテではなかったか!」私は鞍(くら)を叩(たた)きながら、将士皆(み)な盃と剣を挙げて王に誓いたり、吾こそ王の冠の、失われたる宝石を……と、歌い続けて拳(こぶし)を振り廻したが頑強な驢馬はビクともしなかった...
牧野信一 「ゼーロン」
...その引出物に金吾の家があんまりひでえから...
三好十郎 「樹氷」
...金吾と金太郎は歩く)金太 ……いやだなあ...
三好十郎 「樹氷」
...金吾 (静かに歩を移して二三間離れていたが)……なに...
三好十郎 「樹氷」
...尋(つい)で吾父は蘭医方に転じ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...私は吾々の血が、いつか互に肉身の兄弟だという愛の本能を、吾々の心に甦えらす事を厚く信じている...
柳宗悦 「民藝四十年」
...私は琉球の見事な赤屋根の上からいつも吾々を睥睨(へいげい)している「しいさあ」(獅子)を指しているのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
......
柳田國男 「日本の伝説」
...小林萬吾さんのお描(か)きになつた橋がある...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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