...闇をすかしていた仁右衛門は吼(ほ)えるように「右さ行くだ」と厳命した...
有島武郎 「カインの末裔」
...邪神は吼え叫んで逃げた...
田中貢太郎 「殺神記」
...やがてBはすさまじい蒙古風が屋根に当り四辻に吼えランダに渦(うづま)くのを見た...
田山録弥 「犬」
...星をめぐらしたその城壁に二十年間も吼えたものであった...
ロード・ダンセイニ Lord Dunsany 松村みね子訳 「人馬のにひ妻」
...代表的文学者が社会主義文化の擁護に就いて獅子吼しているのだが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...閑寂の境中時に牛の青雲に向ひて吼ゆるあり...
長塚節 「草津行」
...一吾に讎あり、艨艟吼ゆる、讎はゆるすな、男兒の意氣...
夏目漱石 「從軍行」
...あるいは「仇」「敵」という意味の「あだ」は昔は「あた」で人麿(ひとまろ)の歌の「あたみたる虎(とら)が吼(ほ)ゆる」の「あた」を清音の仮名で書いてあります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...そしてハーキュリーズをみとめて、ちょうど彼の顔から吹きのけられたばかりの雲の中から鳴り出す雷の音かと思われるような声で、吼え出しました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...夜虎門に当って大いに吼(ほ)ゆるを聞き...
南方熊楠 「十二支考」
...ある時獅出で来て吼声四十里に達したので人蟒を遣わすに...
南方熊楠 「十二支考」
...そして雪の上をウオー/\ワア/\と吼(ほ)えたり唸つたりして...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
...猛々しく吼えながら...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
...白い浪(なみ)が物凄(ものすご)いやうに吼(ほ)えたり...
宮原晃一郎 「竜宮の犬」
...三方の屍体の山を見まわしながら真白い息を吐いて長吼(ちょうく)した...
夢野久作 「戦場」
...「うおうーッ」と獅子吼(ししく)一番して...
吉川英治 「三国志」
...猛吼(もうく)して立ち上がり...
吉川英治 「新書太閤記」
...こう吼(ほ)えていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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