...冬が容捨もなく迫って来て木枯しが吹き募るある夜...
寺田寅彦 「やもり物語」
...日々吹き募る北風は雪を誘い雨を帯びざる日にもさながら髄を刺し骨をえぐりて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...空は曇つて南風は愈吹き募る...
長塚節 「菜の花」
...吹き募る野分(のわき)は真(ま)ともに烟を砕いて...
夏目漱石 「幻影の盾」
...その南風が吹き募ると...
原民喜 「秋日記」
...次第に吹き募る風を嫌って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
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