...果てもなく海上を吹きまくる...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...周圍の山林を吹きまくる風が唯一の頼母しい物であつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...mind you 私たちは現世紀を吹きまくる赤色颱風(たいふう)の中心にいるのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...からだまで吹きまくるほどの風だ...
種田山頭火 「行乞記」
...時々風があたりを吹きまくる...
種田山頭火 「其中日記」
...荒野を吹きまくる砂風に乗じていわゆる「アジアのあらし」が襲来する場面がある...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...風の激しく吹きまくる雪は粉々舞ひ降り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...吹きまくる嵐の如く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...北風吹きまくる霜枯の野の狐色(きつねいろ)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...吹きまくるような風に襲われてきたようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...吹きまくる木枯(こがらし)は屋(おく)を撼(うご)かして去る...
夏目漱石 「野分」
...八名川町と八五郎の御膝元なる向柳原一帶へかけて眞(まこと)に落葉を吹きまくる木枯の如く荒し廻るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...風のビンビン吹きまくる公園のベンチに転ろがるより仕ようがない...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...南伊豆の狭い海岸の天城颪の吹きまくる谷津の湯の湯船の中で女の私が乗馬訓を読まうなどとは思はなかつたとをかしいのであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...555それは秋になって枯葉を吹きまくる湿った風のように気持の悪いものだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...今は「プラーゲ旋風」とやらが吹きまくる――と云っても...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...吹きまくる雪に包まれて...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...ほかの土地より何十倍も強い風が吹きまくる...
吉川英治 「三国志」
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