...果てもなく海上を吹きまくる...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...吹きまくる烈風に...
田中英光 「箱根の山」
...吹きまくる蒙古風といっしょに奇妙な呼び声が揺れ上ってくるのに気がついた...
谷譲次 「踊る地平線」
...鉢の子にも(改作)□山へ空へ摩訶般若波羅密多心経(再録)□旅の法衣は吹きまくる風にまかす(〃)雪中行乞□雪の法衣の重うなる(〃)□このいたゞきのしぐれにたゝずむ(〃)□ふりかへる山はぐ(マヽ)れて(〃)――――□水は澄みわたるいもりいもりをいだき□住みなれて筧あふれる鶏肋集(追加)□青草に寝ころべば青空がある□人の子竹の子ぐいぐい伸びろ(酒壺洞君第二世出生)六月一日 川棚...
種田山頭火 「行乞記」
...時々風があたりを吹きまくる...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「旅日記」
...吹きまくる木枯(こがらし)は屋(おく)を撼(うご)かして去る...
夏目漱石 「野分」
...風のビンビン吹きまくる公園のベンチに転がるより仕ようがない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...そンなおせじは……お金の話しないって云ったでしょう?」わあっと四囲(あたり)いちめん水っぽい秋の夜風が吹きまくるようで...
林芙美子 「晩菊」
...そンなおせじは……お金の話しないつて云つたでせう?」わあつと四囲いちめん水つぽい秋の夜風が吹きまくるやうで...
林芙美子 「晩菊」
...この風が吹きまくるとき...
原民喜 「秋日記」
...南伊豆の狭い海岸の天城颪の吹きまくる谷津の湯の湯船の中で女の私が乗馬訓を読まうなどとは思はなかつたとをかしいのであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...鳩の胸のように平和な中欧の山国にも鋼鉄と鮮血の風が吹きまくる...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...風の吹きまくる畦道へ出た...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...ツンドラ地帯に吹きまくる嵐を衝いて掠奪と殺りくが勝負であつたイクサ人達は...
牧野信一 「浪曼的月評」
...吹きまくる不良風震災前...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...風の吹きまくる所で性慾は起りはしない...
横光利一 「無常の風」
...吹きまくる殺風のあいだに...
吉川英治 「私本太平記」
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