...周圍の山林を吹きまくる風が唯一の頼母しい物であつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あとは大風が自分の方へ向って吹きまくるであろうこと...
海野十三 「地獄の使者」
...地響き立てて吹きまくる...
太宰治 「正義と微笑」
...吹きまくる烈風に...
田中英光 「箱根の山」
...吹きまくる蒙古風といっしょに奇妙な呼び声が揺れ上ってくるのに気がついた...
谷譲次 「踊る地平線」
...mind you 私たちは現世紀を吹きまくる赤色颱風(たいふう)の中心にいるのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
......
種田山頭火 「行乞記」
...時々風があたりを吹きまくる...
種田山頭火 「其中日記」
...とほざかる山の雑木紅葉の落葉吹きまくる風のよろよろあるく秋の山山ひきずる地下足袋のやぶれお山のぼりくだり何かおとしたやうな十一月二日 快晴...
種田山頭火 「四国遍路日記」
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種田山頭火 「旅日記」
...雪面を吹きまくる北海道の風はしびれるように痛かった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...南伊豆の狭い海岸の天城颪の吹きまくる谷津の湯の湯船の中で女の私が乗馬訓を読まうなどとは思はなかつたとをかしいのであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...鳩の胸のように平和な中欧の山国にも鋼鉄と鮮血の風が吹きまくる...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...風の吹きまくる畦道へ出た...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...家の外は霜月の寒い風が吹きまくるが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...その痕跡すらもなかつた――あるものはただ吹きまくる冷たい風と...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...風の吹きまくる所で性慾は起りはしない...
横光利一 「無常の風」
...ほかの土地より何十倍も強い風が吹きまくる...
吉川英治 「三国志」
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