...吹角(つのぶえ)みちのくの谷の若人...
石川啄木 「詩」
...これを真吹銅として将軍家に献上した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...もう一度風が吹いて来て索の緊張が緩んだらこの残りの股を切断しようと待っていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...あの吹き捲くる嵐のやうな時勢に全く超然として自由に自己の天地に遊べたわけではない...
谷崎潤一郎 「「細雪」回顧」
...反り返ったまま吹く風に誘われて行く...
夏目漱石 「野分」
...妹 法螺吹きね...
新美南吉 「ラムプの夜」
...庵室がそのまゝ九天に吹き上げられるやうな恐ろしい轟音(ぐわうおん)と爆風です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ジャンダークなんて吹っ飛ばしてしまおう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...あまり吹聴(ふいちょう)はしない方が賢いと思っていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...先のことは空吹く風にまかせ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...その衣服はおそらく途中の嵐で吹飛んでしまつたのであらうか...
牧野信一 「鬼涙村」
...悠々と烟を吹きながら...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...もう一度息を吹き返そうともがいているように...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...おそらくは火吹竹(ひふきだけ)とは関係の無いものであったろう...
柳田国男 「木綿以前の事」
...奴隷は吹かれたように一飛び横へ飛びのいた...
横光利一 「日輪」
...息吹(いぶき)がちがう...
吉川英治 「私本太平記」
...足利にもある」「足利とは、あの高氏と申すあばた冠者(かじゃ)のことで」「さよう」「わははは」と、吹き出して...
吉川英治 「私本太平記」
...がらと吹雪の戸をあけて外へ出た...
吉川英治 「新・水滸伝」
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