...吸呑(すいの)み...
太宰治 「冬の花火」
...其通りに一口づゝ吸呑からのませました處『アヽおいしい/\』と一口毎に申しました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...吸呑の水で服用さした...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...湯なども吸呑(すひのみ)てふ物より臥しながら飲みて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その上に置いて在った硝子(ガラス)製の吸呑器(すいのみき)を蹴散(けち)らしたり...
夢野久作 「一足お先に」
...「……ゲヘゲヘ……ゲヘンゲヘン……そ……そんな馬鹿な話が……あるものか……アレが夢なら何もかも……夢だ……」「静かに……静かに……」「……ぼ……僕と一緒に助かった者はおりませんか……一緒に幽霊を見た……現実の証人が……」私は黄色い吸呑(すいのみ)を抱えながらキョロキョロとそこいらを見まわした...
夢野久作 「幽霊と推進機」
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